VAIO渾身のモンスターPC「VAIO Z」の強みは、高い性能を持ちながらも携帯性に優れている点だ。このロードテストではこれまでベンチマーク結果を交えながら「高性能」の部分を中心に紹介してきたが、今回は「モバイルノートPC」としての性能について詳しく検証したい。

VAIOの13.3型モバイルノート「VAIO Z VJZ13A1」

■主な仕様   [製品名] VAIO Z VJZ13A1   [CPU] Intel Core i7-5557U(3.1GHz)   [メモリ] 8GB/16GBGB   [ストレージ] 128/256/512GB PCIe SSD   [光学ドライブ] ―   [グラフィックス] Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 13.3型ワイド(2,560×1,440ドット)   [サイズ/重量] W324.2×D215.3×H15~16.8mm/約1.34kg   [OS] Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit   [価格] 税別190,000円(最小構成時)~  

持ち運びやすさはどうか?

モバイルノートPCで重要なのは、持ち運びやすさとバッテリ性能の2点。まずは「VAIO Z」の持ち運びやすさについて見てみよう。

本体サイズは、幅324.2×奥行き215.3×高さ15~16.8mmだ。サイズ感としては、A4用紙(幅297×奥行き210mm)をひと回り大きくした程度だと考えていい。ビジネス書類とほぼ同等の大きさで、標準的なバッグなら難なく収まる大きさと言える。高さはパソコン全体としては薄いほうだが、モバイル用途の13.3型と考えば特別薄いわけではない。とはいえ、普通に持ち歩ける範囲だ。

本体前面と本体背面。高さは最薄部で15mm、再厚部で16.8mmとなっている

ボディの素材には、アルミ合金とUDカーボンが使われている。軽さと剛性を備えた素材を使っているだけ合って、堅牢性の高さはなかなかのもの。(本来はNG行為だが)両端を持って本体を強くねじってみても、歪みは生じなかった。持ち歩き時は思いがけない事故に遭遇することもあるが、「VAIO Z」は少々のことでは壊れないだろう。

天板部分とパームレストにはアルミ素材が使われている