5月28日、DeNAがモビリティ事業に参入し、カーナビアプリ「ナビロー」の提供を開始した。スマートフォン用カーナビソフトは多数登場しているが、新規参入するからには相応の勝算があるはず。どのような特徴があり、どの程度使えるのだろうか。

カーナビアプリはどのくらい使える?

渋滞情報にも対応した無料カーナビアプリ「ナビロー」

ナビローはDeNAロケーションズが開発と運営を行う、無料のカーナビアプリだ。自動でアップデートされる最新地図と、VICS情報(Vehicle Information and Communication System:渋滞情報などを文字・図形などの形でFMラジオ波や光ビーコンなどで配信するシステム)に基づき、5分から15分に一度ルートを再探索し、最新のルートを設定するのが売りだ。

VICSデータを利用するには、TwitterやFacebookなどのSNSのIDでログインすることを求められるが、ログインなしでも利用は可能だ

ナビローでは独自の「ビーラインテクノロジー」を用い、他社のカーナビアプリと比べて通信時のデータ量を約10分の1に抑えているという。なお、ナビローの地図データは昭文社から、アプリ部分は韓国・LOC&ALLの「KIMGISA」から技術提供を受けている。

ナビロー独自の機能としては、登録地点のブックマークに、自宅からの方角などが直感的にマッピングされるハニカムデザインのUIを採用していることや、徒歩でのルートを案内する「歩行者ナビ」、ドライブコースのシェアリングなどが挙げられる。またオービスや取締り重点地区の警告表示、ドライブレコーダー、スマートフォンカメラからの映像にルートや情報を重ねる「ARモード」といった機能を搭載している。

ブックマークは独自のハニカムUI。おおまかな距離と方角が表されており直感的だという