ボディークリエイターの今村大祐さん

万年猫背の筆者は、社会人になってはや3カ月。先輩や上司から、「そんな堅くならなくていいよ」「おどおどしていて、自信が無さそうだなあ」などと言われてしまうのが悩みである。確かに緊張は取れないが、せめて堂々としているように見られたい! ボディークリエイターの今村大祐さんに、姿勢の整え方を聞いてきた。

意識するのは「かかと」と「お尻」と「後頭部」

今村さんによると、姿勢がまっすぐかどうか確かめる方法は、壁に「かかと」と「お尻」と「後頭部」をくっつけてみること。「かかととおしりが壁につくが、後頭部がつかない」「全部つくけど、窮屈だ」という人は、きれいな姿勢とは言えないそうだ。筆者は壁に直立した時、後頭部がついていなかった。

きれいな姿勢というのは、「耳から肩、骨盤、親指、ひざ、くるぶしをつないだラインが一直線になっていること」。これは「アライメント」という骨格の並びが正しい状態で、この状態を維持できている人は少ないという。姿勢の気になる人は、一度壁に直立して、正しい姿勢を確かめてみてほしい。

正しい姿勢での直立

かかととお尻と後頭部が一直線上にある

きれいな歩き方は歩幅を広く取る

歩くときに意識するのは「歩幅を広げる」「一本の線上を歩く」「手を少し後ろ側に振る」の3つ

次に、きれいな歩き方を教えてもらった。「歩くときの歩幅や手の振り方で、印象はがらりと変わります」と今村さんは言う。意識する点は、「歩幅を広げる」「一本の線上を歩く」「手を少し後ろ側に振る」の3つだ。

この3つの中で一番大事なのは、歩幅を広くすること。歩幅を広げて歩くと、スマートな印象を与えられるそうだ。靴一つ分入るくらいが、歩幅の基準。歩幅だけでも意識できれば、自信があるように見えて、堂々とした印象を与えられる。

さらに一本の線上を歩くと、体の軸がぶれることなく、きれいな姿勢を維持しながら歩くことができる。また、手を少し後ろ側に振ると、前のめりにならず、胸を張っている状態になれる。

姿勢が整えば、表情が変わる

今村さんは、「姿勢がまっすぐだと表情まで変わる」と話す。

「姿勢がまっすぐだと、血行が良くなります。体がゆがんでいると、首のあたりで詰まりがちですが、そこをスムーズにすると顔色は明るくなります。たとえ緊張していたとしても、それを感じさせることはないでしょう」

今村さんはこのほど、書籍『1.2.3秒 インプリセットエクササイズ』を出版した。同書では、姿勢をリセットするために考案された1日3分のエクササイズが14日分紹介されている。

<取材協力>
今村大祐
ボディークリエイター・ウォーキング講師。
姿勢アライメント、今村式ウォーキングなど独自のメソッドを提唱。アイドルからミス・ユニバース日本代表まで育成し、一般の女性を各種グランプリへと導いている。全国で年間700本以上のレッスン・セミナーを行い、年間の指導者数は1万人を超える。著書に『1.2.3.秒 インプリセットエクササイズ』(SDP)、『今村式ペットボトルウォーキング・ダイエット』(ディスカバー社)がある。