【レポート】

医療レーザー脱毛ってどう? ‐ 医師が勧める「見た目」以外の理由とは

須藤妙子  [2015/06/19]

ムダ毛が気になる季節、医療レーザー脱毛にトライしてみては?

6月に入り、夏本番に向けてのカウントダウンが始まった。肌を露出する機会が増えると、女性の間で気になり始めるのが「ムダ毛」。毎日の自己処理にわずらわしさを感じている人も多いのではないだろうか。今回は、脱毛方法の一つである「医療レーザー脱毛」について、湘南美容外科クリニックの福澤見菜子先生に伺った。

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毛が生えるメカニズム

一般に「ムダ毛」とは、腕や足の毛、わき毛、アンダーヘアなど、あらゆる部位に生えている体毛を指します。体毛は本来、人の体にとって必要なもの。皮膚の保護や紫外線の防止、保温や断熱などの役割があるとされています。

体毛には、休止期(毛が抜け落ちている時期)、成長期(毛が成長している時期)、退行期(毛の成長が止まっている時期)というサイクルがあります。これを「毛周期」といい、このサイクルを繰り返すことで、体毛は常に生えかわっているのです。

脱毛する理由は「見た目」と「臭い対策」

重要な役割を担っている体毛(ムダ毛)ですが、最近では「見た目」の美しさを理由として、20~30代の女性を中心に脱毛をする人が増えてきました。美の基準は国や文化によっても違いますが、日本では、わき毛や腕・足の毛などがきちんと処理された"ツルツルの肌"が一つの基準に。ちなみに欧米では、アンダーヘアは全処理をする一方で、腕や足の毛は処理をしない人も多いようです。

では、見た目が特に気にならなければ脱毛をしなくてもいいかというと、そうでもありません。医学的には、「臭い」を防ぐうえでも脱毛は重要だからです。特に、わき毛。わきに汗をかくと、2つの汗腺から出る汗が皮脂と混ざり合い、人体に日常的に生息している微生物の常在細菌によって分解されることで臭いが発生します。わき毛があることで、汗や皮脂がわきにこもってしまい、臭いや雑菌繁殖の原因に。

衛生面で考えると、脱毛は若い女性だけのテーマではありません。介護が必要な高齢者の場合も、アンダーヘアが処理されていれば、介護をする側もされる側もやりやすくなるはずです。

医療レーザー脱毛=永久脱毛

脱毛方法の一つに、"永久脱毛"として知られる「医療レーザー脱毛」があります。医療機関でなければ受けられない施術で、厚生労働省認可の医療機器を使用するのがポイントです。

現在、医療レーザー脱毛で一般的なのは、脱毛したい部位に"黒い色素"を吸収するレーザーを照射する方法。レーザーで成長期の黒い毛根と毛乳頭(毛根で一番ふくらんだ部分)だけを破壊していきます。毛を成長させる元がなくなるので、施術後1~2カ月でポロポロと毛が抜け落ちます。レーザーは成長期の毛にしか反応しないため、次の施術まで3~4カ月空ける必要がありますが、数回続けることで毛が生えてこなくなります。

医療レーザー脱毛には次のようなメリットがあげられます。

メリット1.「手入れが楽になる」
1回の施術でも毛の量が少なくなるので、今の時期に脱毛をスタートすれば、今夏のムダ毛の処理が楽に。個人差や部位による差もありますが、6回以上の施術でムダ毛が気にならなくなる人が多いようです。

メリット2.「肌トラブルを防げる」
カミソリやシェーバーによる自己処理を続けていると、乾燥や毛穴の凹凸、色素沈着といった肌トラブルの原因にも。医療レーザー脱毛をすると自己処理の頻度が減っていくので、肌に刺激を与えずキレイな状態をキープできます。

メリット3.「医師によるカウンセリング・処置が受けられる」
医療レーザー脱毛にかかわらず、脱毛は肌状態を見て行うことが基本です。カウンセリングで不安に思うことを医師に相談でき、施術中や施術後も適切な処置が受けられるのは医療機関ならでは。

医療レーザー脱毛ができない人は? 子どもでもできる?

場合によっては、医療レーザー脱毛が受けられない人もいます。例えば、慢性的に日焼けをしている人は、レーザーが肌の黒い部分に反応してしまう恐れがあるので、受けられない可能性も。また、光過敏症(アレルギー)などの皮膚疾患がある場合も難しいことが多いです。施術後の脱毛効果と肌ダメージを予測して、よりリスクが少ない方を選びます。

なお最近では、小学生や中学生の子どもを持つ保護者からの要望も増えています。湘南美容外科クリニックでは、保護者の同意書があれば未成年の施術も可能です。ただし未成年の場合は、成長に応じて再び毛が生えてくることがあるのでご留意ください。

痛みや注意事項、費用は?

痛みの感じ方には個人差がありますが、レーザーを皮膚にあてたときに、輪ゴムではじいたような感覚があります。ほとんどの人が我慢できる程度のものですが、痛みを感じやすい人には、笑気(しょうき)麻酔をすることも(クリニックによって施術内容は異なります)。

注意事項として、施術後の肌は日焼けがNG。徹底した紫外線対策が必要になります。そのため医療レーザー脱毛を始める時期としては、秋冬はもちろん、春から初夏にかけての紫外線がそれほど強くない時期がお勧めです。

費用は、施術を受けるクリニックによって設定が異なりますが、湘南美容外科クリニックの場合は、両わきで、5回コース1,000円(税込)~無制限&無期限コース3,400円(税込)。わきだけの施術の場合は、1回5分程度で終了します(そのほかカウンセリングなどの時間あり)。また、予約が可能であれば、「わきと腕」など複数の箇所を同時に施術することも可能です。"美容クリニック"と聞くと敷居が高く感じられるかもしれませんが、お気軽にご相談ください。

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女性は、美容のために毎日していることが何かと多い。そのひと手間を省ける方法が、医療レーザー脱毛なのかもしれない。永久脱毛までにはある程度の時間と根気が必要だが、1回でも日常のケアが楽になると考えれば、十分魅力的だ。夏前に思い切ってトライしてみてはいかがだろうか。

※画像と本文は関係ありません

記事監修: 福澤見菜子(ふくざわ・みなこ)

2003年度ミス慶應グランプリで、歴代のミスの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。

2006年に慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学病院、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容形成外科 千葉院院長などを経て、2013年より湘南美容外科クリニックに勤務。そのほか、日本形成外科学会 専門医、日本美容外科学会(JSAPS) 正会員、日本抗加齢医学会 正会員、埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 非常勤助教など。

医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとし、オフィシャルサイトでも情報を発信している。
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