デルの「New XPS 13」は、2015年1月に家電展示会「CES」でお披露目されて以来、注目を集めているモバイルノートPC。ボディは小さいが、画面は大きい。さらにスペックも十分。高性能、使いやすいさ、モバイル性のどれも優れる新モデルをレビューしよう。

New XPS 13は、11型クラスのボディサイズに13.3型の液晶ディスプレイを搭載しているのが最大の魅力だ。幅わずか5.2mmしかない狭額縁を採用することで、モバイル性と使いやすい画面サイズを両立している。

New XPS 13の液晶は、タッチ機能なしでフルHD解像度のノングレアタイプ、そしてタッチ機能を備えて3,200×1,800ドットの高解像度を誇るモデルに大別される。今回は数あるラインアップから「New XPS 13 プレミアム・高速起動」を試用した。

New XPS 13

■[製品名] New XPS 13 プレミアム・高速起動 主な仕様 [CPU] Intel Core i5-5200U (2.20GHz) [メモリ] PC3L-12800 8GB (8GB×1) [グラフィックス] Intel HD Graphics 5500(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット) [ストレージ] 256GB M.2 SSD [光学ドライブ] なし [サイズ/重量] W304×D200×H9~15mm/約1.18kg [バッテリ駆動時間] 最大約15時間 [OS] Windows 8.1 64bit [直販価格] 税別149,980円

小さなボディに高品質な13.3型液晶を搭載

最大の特徴は、13.3型液晶を搭載するノートPCとしては世界最小というサイズだろう。幅304mm×奥行き200mmという11型ノートPCクラスのコンパクトな底面積と、9~15mmという薄さを実現。重量はわずか1.18kgだ。

液晶ディスプレイの表示性能も高い。IGZO2液晶を採用しており、400cd/m2という明るさに加え、高いコントラストと色純度を実現している。視野角も最大170度と広く、タッチ機能を搭載しないモデルは映り込みのないノングレア仕上げであるため、長時間の作業にも向いている。

また、New XPS 13はデルの「Graphic Pro」という製品群に属しており、標準で「Adobe Photoshop Elements & Adobe Premiere Elements 13」が付属するのもうれしい点だ。

明るく高いコントラストと色純度を提供するIGZO2液晶を採用

幅5.2mmという狭いベゼル

CPUには開発コードネームでは「Broadwell」と呼ばれるCore i5-5200U(2コア/4スレッド)を搭載。TDP15Wという低消費電力でありながら、定格で2.2GHz、TurboBoost時で最大2.7GHzという高クロックを実現。同じく消費電力が低いIGZO2液晶と相まって最大15時間というバッテリー駆動時間を確保している。

インタフェース類は薄型ということもあって、2基のUSB 3.0、DisplayPort出力、SDカードスロットなど必要最小限の装備だ。ワイヤレス機能はIEEE802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.0+EDRに対応している。

シルバーとブラックを基調としたデザインは、シンプルで高級感もある

左側面にはマイク/ヘッドホン兼用端子、USB 3.0、DisplayPort出力を用意

右側面にはSDカードスロット、電源オフでの充電に対応したUSB 3.0を搭載