"羽根のない扇風機"でおなじみのダイソンが、空気清浄機能を搭載した「Dyson Pure Cool(ダイソン ピュア クール) 空気清浄機能付ファン」(以下、Dyson Pure Cool)を発売した。小さい子どもがいる我が家にとって、"キレイな空気が出てくる扇風機"というのは、気になる存在。1カ月ほど使用してみたので、率直な感想をレポートする。

「PM0.1」まで除去できる話題の扇風機

ダイソンの扇風機といえば、羽根がないことで有名だ。Dyson Pure Coolも同じく羽根がないタイプで、上部が吹き出し口、下部が空気をキレイにするためのフィルターとなっている。下から汚れた空気を吸い込み、上からキレイな空気が出てくる仕組みだ。

発表当初、話題になったのはPM0.1まで除去できるという点だ。PM0.1は超微小粒子状物質のことで、PM2.5の1/25のサイズに当たる。PM0.1レベルの小さい物質を呼吸で取り込んでしまうと、肺から血流中に入ってしまい、アレルギー反応が出る場合があるという。Dyson Pure Coolは、1.1平方mのマイクログラスファイバーをプリーツ状に254回折った「360°グラスHEPAフィルター」で、PM0.1サイズの粒子まで99.95%除去し、キレイな空気を部屋に送る仕組みとなっている。一般的な空気清浄機では取り切れない、このPM0.1まで除去できることがDyson Pure Coolのウリだ。

細長いデザイン。下から空気を吸い込んで、上からキレイな風を吹き出す

送風口と吸気口は簡単に外れる

360°グラスHEPAフィルターは、上に持ち上げるだけでスルッと取れる

みっちりと折りたたまれたHEPAフィルターが入っているが、持ってみると軽かった

フィルターの表面には細かい穴がたくさんある。ここから空気を吸い込む

ファンでキレイな空気を上に送る

本体にも細かい穴がある。ここで吸い込んだ空気が上へ運ばれる

本体サイズはW196×D196×H1,018mm、重量は3.58kg。最初に箱を見たときは大きさに驚いてしまったが、縦に細長いので、設置面積が小さく場所を取らない。ボディカラーは、アイアン/サテンブルー、ホワイト/シルバーの2色で、今回使用したのはホワイト/シルバー。白を基調としたシンプルなデザインだ。消費電力は最小6W、最大56W。

風量はリモコンから10段階で切り替えられる。スリープタイマーは15分~9時間の間で設定でき、首振り機能も持つ。本体で操作できるのは電源のオン・オフのみ。そのほかの細かい操作はリモコンで行う。リモコンはマグネットで本体上部にペタッと貼り付けておける。取りやすい位置であり、リモコンの有無がひと目でわかるのは便利だ。

フィルターの取り付け、取り外しは簡単だ

本体横の部分にボタンがあり、ここを押すことで扇風機の送風口を取り外せる

ほとんどの操作をリモコンで行う

リモコンはマグネットで上にくっつく