沖縄旅行の定番スポットといえば、「沖縄美ら海水族館」。この夏の予定に入っている人も少なくないと思うが、ひとつだけ注意したいポイントがある。それは、同館が沖縄本島の中でもかなり北の方に位置しているため、想像以上に移動時間がかかるということ。そこで今回は、「沖縄美ら海水族館」の見物前後にスムーズに立ち寄れるグルメスポットを紹介したい。

「沖縄美ら海水族館」は意外と遠い! 道すがらグルメを楽しもう

記憶に残るオキナワンバーガー

名護湾に面した店内から海を望める好立地

「沖縄美ら海水族館」へ向かうには大きく2通りのルートがある。沖縄自動車道の終点・許田ICを降りた後、本部循環線を経由する「海沿いルート」と、県道84号線を行く「山越えルート」のいずれかだ。まずは「海沿いルート」にある有名バーガーショップ「キャプテンカンガルー」から案内しよう。

ゆったりとくつろげるソファ席に座りながら、お目当てのハンバーガーを待つこと10分。そのボリュームと高さに圧倒される「スパーキーバーガー」(単品900円、ポテト付き1,100円)がやってきた!

同メニューには、注文してから揚げられる香ばしいオニオンを大量にサンド。存在感大の一品だ。野菜は沖縄県産を中心に、季節ごとにフレッシュなものをセレクト。バンズには地元のベーカリーが焼き上げた特注品を使用している。野菜たっぷりの「ルースペシャルバーガー」(単品700円、ポテト付き900円)も人気の1品だ。

レタスやバンズ、ソースにもこだわりが詰まっており、重みのある濃厚パティに負けていない。紙袋に包んで思いっきりかぶりつけば、アメリカンな雰囲気漂う沖縄文化の一端をたっぷり堪能できる。

「スパーキーバーガー」(単品900円、ポテト付き1,100円)

「ルースペシャルバーガー」(単品700円、ポテト付き900円)、野菜たっぷりでこちらも人気!

●infomation
キャプテンカンガルー
沖縄県名護市字宇茂佐183

絶景! 高台のピザ喫茶

次におススメしたいのが、同じく「海沿いルート」の丘の上にある「ピザ喫茶 花人逢」。こちらのお店、カーナビでもなかなかたどり着けないほどの山奥にあるのだが、駐車場はいつも満車状態。オリジナルピザを目当てに地元民もわざわざ通う名店なのだ。

古民家風の建物からは伊江島・瀬底島・水納島を一望できる

自然豊かな県北部の湧水を使ったピザ生地はもちもちサクサク。その上にチーズがこれでもか! というくらいにトッピングされている。

"小"サイズの「ピザ(小)1~2人前」(1,100円)でも、女性2人なら十分なボリュームだ。お腹いっぱいピザを食べたら、海に面したテラスから雄大なパノラマを眺めて一休み。美しい景色とおいしさの余韻に癒されること間違いなし。

もちもちサクサクな食感の「ピザ(小)1~2人前」(1,100円)

●infomation
ピザ喫茶 花人逢
沖縄県本部町字山里1153-2

沖縄一やわらかい!? 極上ヒレステーキ

「山越えルート」県道84号線のほど近くにある「ステーキハウス 朝日レストラン」も外せない。こちらは沖縄で一番やわらかいとまでいわれている、極上のヒレステーキを食べさせてくれるお店だ。

「ステーキハウス 朝日レストラン」

店長・徳田政樹さんの鉄板捌きを目で楽しみ、焼き立て熱々をいただける

ヒレ肉は、牛1頭のわずか3%しかない貴重な部位。同店では、その中でもオーストラリア産の上質なメス牛の肉のみを使い、さらに手作業でわずかに固い部分や筋を丁寧に取り除く下ごしらえを行っている。だからこそ同店のステーキは口に入れた瞬間、しっとりとしたやわらかさが際立つのだ。

1カ月もの熟成期間を経たヒレ肉は、余分な脂身がなくいくらでも食べられる。同店は「キャンプシーズンには現役のプロ野球選手が訪れる」というが、この味わいなら納得だ。ステーキハウスとしては珍しい座敷席もあり、大人数やファミリーも大歓迎。「ステーキA200gセット」(サラダ、スープ、ライスorパン付き2,800円)などのメニューをそろえ、おいしいステーキを良心価格で味わえる。

「ステーキA200gセット」(サラダ、スープ、ライスorパン付き2,800円)

●infomation
ステーキハウス 朝日レストラン
沖縄県名護市為又1219-215

マリンスポーツにグルメ、観光と、限られたスケジュールの中で最大限に沖縄旅行を楽しみたいなら、時間はとても貴重なもの。沖縄らしさを感じることができ、それでいておいしく、さらに時間もロスをしない。今回の3軒は旅行者のそんなわがままにも応えてくれる信頼のお店ばかり。「沖縄美ら海水族館」とセットでどうぞ!

※記事中の価格・情報は2015年5月時点のもの。価格は全て税込

著者プロフィール:阿久津 彩子(あくつ あやこ)

東京都出身のフリーライター。大手商社勤務を経て独立。2011年より沖縄へ移住し、WORD WORKS OKINAWAを立ち上げる。ビジネス系ライティングから沖縄観光情報、葬儀・仏壇まで、幅広く執筆・撮影。沖縄・国際通りの隠れ家喫茶「路の上のカフェ日日」のオーナーでもある。