NTTドコモとタカラトミーは4日、クラウド型コミュニケーションロボット「OHaNAS(オハナス)」を発表した。しゃべってコンシェルの技術を応用し、自然な会話を実現できるのが特徴。全国の玩具専門店、量販店、タカラトミー公式ショッピングサイトなどで10月1日から販売を開始する。価格は税別19,800円。同日、都内では記者説明会が開催された。

自然な会話でコミュニケーションできるロボット玩具「OHaNAS」。ドコモとタカラトミーが共同で開発した

自然対話プラットフォームとは?

OHaNASは、しゃべってコンシェルの技術を応用した「自然対話プラットフォーム」により、自然な会話でコミュニケーションできるロボット玩具。サイズは(W)160×(H)160×(D)160mmで、単2形アルカリ乾電池3本で駆動する。OHaNASの名称には「おはなしして、はなしに花が咲く」という思いを込めた。外観デザインは羊をモチーフにしている。

ロボット玩具を数多く販売してきたタカラトミー。OHaNASには「おはなしして、はなしに花が咲く」という思いを込めた

OHaNASを利用する際は、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンとOHaNASをBluetoothでペアリングする必要がある。人がOHaNASに話しかけると、その内容がスマートフォン経由でクラウドサーバーに投げられ、自然な回答が生成されるといった仕組みだ。

OHaNASの会話を実現する仕組み。Bluetoothでペアリングしたスマホがサーバーに接続する

ここでいうところのクラウドサーバーが、自然対話プラットフォームに他ならない。自然対話プラットフォームは、しゃべってコンシェルの関連技術に加えて、同音異義語や前後の文脈を読み取る「文章正規化」、ニュースや天気などの情報を取得して反映させる「外部コンテンツ連携」、「意図解釈」、「シナリオ対話」といった機能から構成される。雑談に応じるなど対話を重視した作りで、知りたいことに回答するのが目的のしゃべってコンシェルとは性質が異なっている。

自然対話プラットフォームにより、自然な会話が実現する