米Microsftは3日(台湾時間)、2日から開催している世界最大級のコンピュータ展示会「COMPUTEX TAIPEI 2015」にて、Windows 10に関するカンファレンスを開催した。

Taipei International Convention Center(TICC)で行われた、Microsftのカンファレンス

カンファレンスでは、Microsoft OEM部門 バイスプレジデントのNick Parker氏らが登壇。ビジネス向けの展開やWindows 10の特徴の紹介、そしてCortanaや新ブラウザ「Edge」、顔や指紋、虹彩などでユーザーを認証する生体認証機能Windows Helloなどのデモンストレーションなどが行われた。例年通り、関連する新製品も発表され、今回は東芝やASUS、AcerらのWindows 10搭載PCが新しくお披露目された。

「7.29.2015」はWindows 10の夜明け

Windows 10のリリースは、米国時間7月29日

コンシューマ向けのWindowsについては、Microsoft Windows & Serch Marketing バイスプレジデントのTony Prophet氏が説明。Windows 10の特徴である、・ユニバーサルアプリ、・特定のWindowsから無料アップグレード、・多彩な機能(スタートボタンの復活やCortana、Windows Hello、新ブラウザEdge)、といった情報を改めてアピールした。これを受け、続いてOperating SystemsグループのRoanne Sonesゼネラルマネージャーが、新機能のデモンストレーションを行った。

「needing Windows, to choosing Windows, to loving Windows」-1月22日のWindows 10イベントでSatya Nadella CEOが語った言葉を、Tony Prophet氏も檀上で繰り返した

Windows 10の特徴。まず、アプリがユニバーサル対応で、スマートフォンからタブレット、ノートPC、デスクトップPC、HMDまで幅広いデバイスで同じUIで利用できる

ユニバーサル対応アプリも続々登場。LINEやEvernote、Twitterも対応

Windows 7 SP1/Windows 8.1 Update/Windows Phone 8.1からは無償アップグレードできる

今週月曜日からは対象Windowsに対し、アップグレードの通知も行った

スタートボタンをはじめ、CortanaなEdgeなど、数多くのフィードバックを基にした新機能を多数用意する

CortanaやWindows Helloのデモ

Roanne Sones氏は、実際のWindows 10 テクニカルプレビュー搭載PCの実機でデモンストレーションを披露。「一番重要なことはスタートボタンが復活したこと」と冗談を交えながら、ユニバーサル対応でスマートフォンやタブレット、PCで同じ画面を共有できるようになった「マップ」アプリや、タスクバーに備えられたタスクボタン、パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」による地図やファイル検索・リマインドの設定、生体認証機能Windows Helloなどを実際に試してみせた。

Operating SystemsグループのRoanne Sonesゼネラルマネージャー

Windows 10の最新ビルド搭載PCでデモンストレーション。背景は台湾の夜景?

ユニバーサル化した地図アプリ。世界的に知られる台湾料理店、鼎泰豐(ディンダイフォン)の場所を、PCとスマートフォンのどちらでも共有できる

Microsft Edge。手書き機能を搭載する

生体認証機能、Microsft Hello。自分の顔を登録すると、パスワード入力などを行わなくても、カメラが自動認識してWindowsにログインできる。もちろん、他の顔ではログインできない

パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」

「Microsoftの最新情報を教えて」、で関連ニュースを表示

「Taipei 101の高さは?」 → Cortana「1,671フィート(509m)です」

「チャリティオークションのPowerPointをみせて」 → Cortanaが3つのPowerPointファイルを提示。チャリティの認識が上手くいかず、3回目での成功

子供のピックアップのリマインドもCortanaへの音声指示で設定できる

タスクバーに備えられたタスクボタンのデモ。1クリックで全タスクを表示、選択できる

東芝がWindows 10搭載の小型4KノートPCを展示

Microsoft OEM部門 バイスプレジデントのNick Parker氏

最後に、再びNick Parker氏が登場。Acerの持ち運びできるオールインワンPCや、ASUSのTransBook T100 Chi新モデルなど、Windows 10搭載の新製品が順番に紹介されていった。その最後を飾ったのが、東芝製のWindows 10搭載2-in1 PCだ。

東芝のWindows 10搭載2-in1 PCは、黒い小型の(13.3型程度とみられる)きょう体に、4K解像度の液晶を搭載。Windows 10 PCとして生体認証機能「Windows Hello」ほか、パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」、3Dカメラを搭載している。

また、10~11型とみられるASUSの小型ノートPCは、プロセッサにCherry Trailこと最新のAtomプロセッサ、Intel Atom x5-Z8500(1.4GHz)を内蔵していた。

東芝のWindows 10搭載PC。サイズは13.3型程度だろうか

ASUSの小型ノートPC。こちらは10~11型程度にみえる

最後に、最も大事な数字として、Windows 10リリース日である「7・29・2015」を改めてアピール。「Windows 10はフィードバックを基にデザインや機能が大幅に改善されている」として、現在15億人がWindowsを使っており、今後4年間でこのうち6億台がWindows 10となるだろうと話した。

キーワードは「7・29・2015」

Windows 10のビジネスパートナー。富士通や東芝、シャープ、パナソニックなども名を連ねる