歯科医師が教える「自宅で簡単に歯を白く保つ方法」 | マイナビニュース

【レポート】

歯科医師が教える「自宅で簡単に歯を白く保つ方法」

毎日の簡単なケアで白い歯でいられる方法を歯科医師が伝授

初対面の人と会った際、相手の印象を左右することもある「歯」。当然、白い歯の方が好感を持ってもらいやすいわけだが、何度も頻繁にホワイトニングを行うと費用面で問題が出てくる。また、ホワイトイングで手に入れた白い歯を、できる限り長期間維持することも大切だ。

それならば、自宅でのケアを工夫するだけで白い歯を手に入れることは可能だろうか。M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂先生に伺った。

歯が汚れるメカニズム

そもそも歯はなぜ汚れるのか、まずはそのメカニズムを知っておこう。一般的は歯の汚れは「ステイン(着色汚れ)」と呼ばれる。最初にお茶やコーヒーの色素やタバコのヤニなどに由来するこのステインが、歯のエナメル質の表面にある「ペリクル」という薄い膜に付着することで、歯が汚れて見えるわけだ。

ペリクルは歯磨きなどによってすぐに取れてしまうが、数分後にはすぐ形成されているという性質を持つ。ペリクルを構成する特定のタンパク質をレセプター(受容体)として、そのレセプターに対して菌が集まり、「菌のコロニー」が形成される。ただ、比較的初期段階でしっかりとクリーニングをしていれば、歯の健康は保たれる。

ところが、このペリクルが一般的には「プラーク」(歯垢)と呼ばれるバイオフィルムという形で成熟してエナメル質表面を覆ってしまい、その中まで汚れが入ってしまうと厄介だ。

「エナメル質は小さなチューブみたいなものの集合体。その"管"の中に汚れが入っていかないようにすることが大切です」。

エナメル質の構造は個人によって異なる。一般的に、加齢と共に"管"の部分が細くなっていくと言われている。エナメル質の奥底に汚れが行きにくくなる反面、一度入ってしまうと沈着しやすくなるというわけだ。

オフィスホワイトニングなどの後はその"管"が空となり、そこに唾液が入ることで歯が白く見えるわけだが、その部分に何らかの有機質が入ってしまうと以前の状態に戻ってしまう。そのため、ホワイトニングの効果とその持続期間には個人差があると今村先生は話す。

今村先生は、「ホワイトニングをする方は増えてきています」としたうえで、「ホワイトニングは永久的なものではありません。食生活、嗜好(しこう)習慣、その後のメンテナンスにより程度は異なりますが、色調の出戻りは起こってしまいます」と解説する。

一度の施術で永遠に白い歯を保ち続けることは不可能だからこそ、毎日の生活でできるケアやメンテナンスが必要というわけだ。

簡単にできる3つの"お手軽ホームケア"

それでは簡単にでき、かつ歯の白さを維持するのに役立つ"お手軽ホームケア"には一体どのようなものがあるのだろうか。今村先生は3つの方法を教えてくれた。

対策1: 色の濃い食べ物は食べない

ステインの原因となる食べ物を避けることは、歯を白く見せるうえで重要だ。その見分け方は簡単で、基本的には「色が濃いもの」がステインが付着しやすい飲食物となる。下記が具体例だ。

ポリフェノールを多く含む食品

赤ワイン、大豆、ぶどう、ココア、チョコレートなど

お茶、炭酸飲料

コーヒー、紅茶、ウーロン茶、コーラなど

調味料関連

カレー、しょう油、ケチャップ、ソースなど

これらの飲食物とは逆に、食物繊維は歯に汚れが付着するのを防いでくれるため、野菜は積極的に摂取した方がよい。ただ、これらの飲食物を避けて日常の食生活を過ごしていくことは、かなり難しいだろう。特にコーヒーやワインなどの嗜好(しこう)品は、好んで摂取する人も多い。そんな人たちにお勧めなのが、次なる対策だ。

対策2: 食事後、すぐにうがいをする

色の濃い飲食物を口にしてしまったら、歯の表面に付着した汚れが沈着しきる前に、しっかりと洗い流してしまうことが大切だ。歯を磨くのが難しい場合は、うがいをするだけでもOKだし、水を飲むだけでも結果がかなり違ってくるという。

そして、さらに手軽に歯の汚れ予防に役立つアイテムがある。それはガムだ。

対策3: 気になったらガムをかむ

今村先生によると、唾液には歯の汚れを落とす「自浄作用」があるという。仕事中や移動中にコーヒーや緑茶など、ステインが付着しやすいものを飲んでしまった際は、ガムをかむことも立派な着色予防だ。

「食後のガムは血糖値を下げるというデータもありますし、ガムをかむと唾液が出てきますので、ガムによって自浄作用の手助けをするのも一つの手段ですね」。

「歯磨きで白い歯を」が基本

これらの3つの対策は、どれも手軽で誰にでもできるものと言える。ただ、やはり最も重要な「歯を白くする方法」は歯磨きだと今村先生は指摘する。特に、朝と夜の歯磨きは虫歯などを防ぐ観点からも大切だと話す。

「『虫歯や歯槽膿漏(しそうのうろう)は夜に作られる』という言葉があります。寝ている間は口の中が乾燥するため、唾液は寝ている間が最も減ってしまいます。そのため、朝はしっかり歯を磨いていただいて、寝る前も睡眠中の口の中の細菌数を減らすために磨いていただきたいですね」。

写真と本文は関係ありません

記事監修: 今村美穂(いまむら みほ)

M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長、MIHO歯科予防研究所 代表。日本歯科大学卒業、日本大学矯正科研修、DMACC大学(米アイオワ州)にて予防歯科プログラム作成のため渡米、研究を行う。1996年にDMACC大学卒業。日本矯正歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会認定医・専門医。研究内容は歯科予防・口腔機能と形態 及び顎関節を含む口腔顔面の機能障害。MOSセミナー(歯科矯正セミナー、MFT口腔筋機能療法セミナー)主宰。
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