4.Macの買い方 Apple Storeで触ってネットで注文

前回までですべてのMacを紹介し、自分が使う環境に合ったMacはどれだかがイメージできるようになっただろう。しかし、記事を読んだだけではあくまでも「イメージ」。実際にMacに触れてみたいという気持ちもあるだろう。安くなったとはいえ、10万円を超える買い物はやはり触って確かめてみるのも大切だ。

Apple Storeに行こう

Macを触る一番良い場所は、全国に8店舗あるアップル直営のApple Storeだ。Apple Storeには紹介したすべてのマシンがあり、自由に見て触れるようになっている。また十分な知識を持ったフレンドリーなストアスタッフが購入時の相談に乗ってくれる。ここで自分のイメージしたものと購入しようとしている機種が合っているかどうか、あるいは疑問に思っていることをぶつけて解決しよう。

Apple Store, Ginza。いつ行っても人でいっぱいだ。アップルマークが付いた美しい店舗は各都市でもランドマーク的な扱いになっている

Apple Storeには他にも役割がある。まずはアップル製品が壊れたときに相談に乗ってくれるジーニアスバーの存在だ。アップル製品をここに持ち込めば、ジーニアスが対応し、その場で修理の受付をしてくれる。調子が悪いときの相談も可能だ。iPhoneユーザーはここにiPhoneを持ち込んだこともあるかもしれない。

そして購入後のサポートとして無料のワークショップ、さらにOne on Oneトレーニングというサービスも行っている。ワークショップはMac初心者、iPhone初心者のために簡単なセッションを行って使い方を教えてくれるというもの。Macの基本的な使い方からアップルのソフトウェアの使い方まで、いろいろなニーズに対応してくれる。

One to Oneトレーニングはさらに踏み込んだセッションで、Apple StoreでMacを購入したときのみ購入(9,800円/税別)できるトレーニングサービス。Macやソフトウェアの講習を1年に渡って受けることができ、トレーナーとのマンツーマンの講習やグループトレーニングを受講して、自分がMacでやりたいこと、学びたいことをしっかり学習できる。

無料ワークショップの情報やOne to Oneの申し込みはWebページから確認できる

さらにApple Storeでは定期的にイベントが開催されている。新製品やソフトの使い方やアップル製品を使ったソリューションの紹介、音楽イベントも行われることがある。これらのイベントはアップルのホームページで確認できるので、行ってみたい人は見てみよう。

量販店のアップルショップへ

近くの街にApple Storeがないという人もいるだろう。その場合は大手量販店にあるAppleショップに行ってみよう。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などの中にアップルのコーナーがあるのを見たことがあるだろう。ここはフロアの他の場所と違ってアップル製品専用のブースになっており、Apple Storeと同じように製品を見て触ることができる。違うのは一部機種(Mac ProやMac miniなど)が置いてないことがあるくらいで、アップルロゴが付いたシャツを着た専門の販売員も常駐している。店舗によってはイベントスペースや修理受付ができるところもある。ここでも自分の欲しい機種を確認することができるだろう。

Appleショップは量販店の中にあるAppleのコーナー。アップルストアと同じようなデザインで、アップル製品を試すことができる。ショップの規模によってはApple Watchの取り扱いがある店舗も。もちろん試着して、在庫があればその場で購入も可能だ

もうひとつアップル製品を触れるのは、最近少し増えつつあるプレミアム・リセラー認証店だ。量販店のブースではなく独立した店舗になっており、アップルから正式な認定を受けたショップとして展開している。こちらでも自由に触って相談して購入することができるようになっている。

最近オープンしたイオンモール ライカム沖縄のNewcomはアップル・プレミアム・リセラー認証店。プレミアムリセラーロゴが目印だ。量販店のアップルショップよりも広い売り場で独自展開している

プレミアムリセラーではジーニアスバーのようなサポート窓口やトレーニングルームを備えているところもある。「Premium Reseller」認証ロゴが目印だ

購入はどうする?

Macを触っていよいよ自分の欲しい機種が決まった!さぁ購入……と、ちょっと待った~!あなたの欲しい機種のメモリやCPUは十分? ハードディスクをSSDにしたかったりしない? そもそもその店舗に欲しい機種はある?

Macは一部の機種ではメモリやHDDを自分で換装することができない。MacBook AirなどはメモリやSSDがマザーボードに直付けになっているのであとから交換することができないのだ。もし、あなたの欲しい機種が標準状態でOK! というなら、各店舗で在庫を確認して購入すれば良い。量販店なら数%だが、購入価格に対するポイントが付くところもある。またアップルストアにはときどき、最初からカスタマイズされたモデルの在庫があって、その場で購入できることもある。

ヨドバシカメラのWebサイトでもMacの購入ができるが、「在庫のある店舗」を確認することも可能。ただしカスタマイズはできないので注意しよう

しかし、CTO(カスタマイズ)が必要な場合は、オンラインのApple Storeを利用するのが正解だ。メモリやCPUなど、あとから交換できないパーツ類を簡単にチェックして注文できる。最近のアップルの傾向として、Apple Storeには最新機種の在庫を持っておらず、オンラインからの注文を薦めていることもある。実際、注文から到着までは在庫さえあれば数日で到着する。こうしてみると、Apple Storeはどちらかというとショールーム的な存在になりつつあるようだ。

アップルのオンラインストアではプロセッサのアップグレードやオプション品の同時購入などいろいろなカスタマイズ(CTO)が可能だ

次回はオンラインのApple Storeでの購入時にチェックすべきポイントを解説しよう。