かねてより、「スチームアイロン、あったら便利だよなぁ」と思い続けていた。ハンガーにかけたままアイロン掛けできるのが便利だし、アイロン台を置くスペースなんて一人暮らしの我が家にはないのだ。それに、アイロン台に服を置いて「いざ!」とアイロン掛けすると、不器用な筆者はたいてい失敗する。シャツのボタン周りやフリル、プリーツなどアイロンをかけにくい細かい部分も、スチームなら簡単なのではないか。アイロン台に置くと、良くも悪くもキッチリとクセが付いてしまうからだ。そんな筆者が、ジャパネットたかた限定の「スチームQ」と出会った。

スチームQ

スチームQとは?

スチームQとは、ジャパネットたかたでしか購入できないスチームアイロンだ。スチームQの電源を入れると、約40秒で細かいスチームが発生する。アタッチメントとして、ウールやシルクに使う「アノダイジングアタッチメント」、毛玉や細かいホコリを取れる「毛玉ブラシアタッチメント」、ファーなど毛足の長いものに使う「毛ブラシアタッチメント」の3種類が付属。もちろんスチームなしのドライアイロンとしても使える。価格は税別9,980円(2015年5月29日現在)。

付属のアタッチメントたち。左からアノダイジングアタッチメント、毛玉ブラシアタッチメント、毛ブラシアタッチメント

カチっとはめ込んで使う

付属のカップで水を注入すれば準備完了。フタは開閉どちらもカタイ。もちろん、スチームを使わないなら水はなくてもOK

「パワフルスチームスイッチ」を押せば、約1秒間スチームが噴射される

たまにはパリっとしたシャツで

みごとにクシャクシャ

さて、ものは試しというわけで、さっそく使ってみよう。まずは会社によく着ていくストライプのシャツにスチームを噴射してみることにした。いつもシワシワの状態で「いや、こういうデザインなんで」と言わんばかりに堂々と着て行っている。たまにはシャッキリした姿で出社しようではないか。

スチーム噴射自体は「ボタンを押すだけ」と、拍子抜けするほど簡単なので、これなら使い続けられそうだと感じた。惜しむべくは、シャツの端っこをまっすぐに伸ばすのが難しいという点。ハンガーにかけながら使えるというのは便利なのだが、ハンガーにかけている故に端っこのシワはまっすぐ伸ばしきれない。まさにジレンマである。でもずっと気になっていたポケットの変なクセは、スチームQのおかげで取れた。

確かにアイロンがけが手軽に行えるが、端っこのほうはコツがいるかも

黒いパンツのホコリを取りたい

続いては、細かいホコリが付いてしまっていたパンツを何とかしようと、毛玉ブラシアタッチメントを装着してスチームQを使ってみた。はじめは「ちゃんと取れてんのかな~」なんて不安を抱いていたのだが、実際に見比べてみるとキレイになっていて感激。洗濯のたびに、シワ取りがてらホコリも取れるなら一石二鳥である。

毛玉ブラシアタッチメントは、よくある毛玉ブラシと同じ原理。実はこのパンツ、購入したばかりなのに一度洗濯しただけでこのザマ……。取り出した瞬間、絶望した

スチームを噴射しながら毛玉を取る。ついでにズボンの折り目が付くように持ち方を工夫した。よく見てみると、細かい糸くずなどがきちんと取れたことがわかる

そのほかにも試してみた。プリーツスカートのケアってどうすればいいんだろう? とは常日頃持っていた疑問だが、すそを引っ張りながらスチームQで撫でるようにすれば簡単だ。さらに、タバコのニオイが付いてしまったジャケットにもスチームを噴射。スチームの力で消臭できるとは信じがたかったが、スチームした部分としなかった部分を比べてみると、ちがいは歴然としたものであった。

プリーツが入ったスカートはかわいいのだが、何しろ手入れが大変である。でもスチームQならば、すそを引っ張ってスチームをかけながら撫でるだけ

ジャケットはシワ取りよりも消臭目的でスチーム噴射。スチームありとなしでは案外ちがいが出て、ビックリした

コレ1台でまかなえる

確かにアイロン台に置いてキチっとアイロンがけするのに比べたら、ハンガーにかけながらスチーム噴射だけだと、もちろんクセ付けの力が弱いのだ。でも「たまーにきっちり」よりも「こまめにざっくり」手入れするぶんには何も問題ない。それに、スチームQならハッキリ言って何のコツもいらない。もちろん、筆者が不器用であるがゆえに今回は試していないドライアイロンとしても使えるので、コレ1台で手持ちの衣類をケアできるというのもうれしいポイントだ。