子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶデジタルカメラの第3弾。大切な家族の一瞬を残すためのアイテムを紹介します。

二度と撮れない一瞬をたくさん撮って残しておこう

子どもが生まれた瞬間から始まるのが、パパが撮る家族の写真だ。自分が子どもの頃は正月などに父親がフィルムカメラを大事そうに出してきて、集合写真を撮るのがちょっと恥ずかしく、煩わしいものだった。しかし、父親になってみて、その気持ちがわかるようになった。家族のその一瞬は、そのときにしか記録できないのだ。

前回前々回と多くのデジタルカメラを紹介してきたが、これらがそのまま正解というわけではない。たとえば、子どもの写真をたっぷりと残しておきたいなら、一番長い時間一緒にいる人、奥さんやときには両親(祖父母)などが、いいカメラを持つことが大切だ。

両親に子どもの面倒をみてもらうなら、iPhone 6でも渡して、ついでにいっぱい撮っておいてと頼むのも手だろう。奥さんに日常の写真を撮ってもらい、イベントやお出かけ時の写真はパパがちょっと作品風に撮っていくなんてのも面白い。

また最近では、リコーの「THETA」など、360度の風景をまとめて撮れるちょっと面白いカメラも登場している。家族でのお出かけに持って行くとすごく楽しい。

リコー「THETA m15」。シャッターボタンを押すだけで、周囲360度の全天球撮影ができる。動画撮影にも対応する。実勢価格は34,700円前後

撮影した全天球画像をスマートフォンに転送できる。スマートフォンではタッチ操作でぐるぐると回しながら見られる

そして撮りためた写真の保存先としておすすめしたいのが、バッファローの「おもいでばこ」だ。1TBもしくは2TBのHDDを内蔵しており、HDMI接続したテレビや、Wi-Fi接続したスマートフォン、タブレットから保存した写真を見ることが可能。パパが撮った写真も、ママが撮った写真もすべてまとめて保存しておくことができる。

「おもいでばこ」についてはこちらのレビュー記事で詳しく解説しているので、興味があったらぜひ読んでみてほしい。

バッファロー「おもいでばこ PD-1000」。1TBモデルの実勢価格は税込3万7,000円前後

取り込んだ写真はすべてカレンダーで管理できる。最大40万枚の保存が可能だ

写真はその一瞬を切り取るものだ。同じ写真は二度と撮れないだけでなく、子どもはすぐに成長していく。昨日できなかったことが今日できるぐらいの速さで育っていくからこそ、しっかりと写真を残しておきたい。

スマートフォンでも、コンパクトでも、デジタル一眼でもいい。家族の思い出を記録するために、ベストなデジタルカメラを選び出してほしい。