地図や情報検索などが手元で行えて、海外旅行中も何かとお役立ちなスマートフォン。しかし、不用意に海外で使えば高額請求のリスクも……。海外でスマートフォンのデータ通信を利用するには、いくつかの方法がある。今回は、"モバイルWi-Fiルーター"を活用する方法を紹介したい。

海外でもスマホをネットに繋ぎたい! (画像と本文は関係ありません)

モバイルWi-Fiルーターって?

グローバルWiFiのレンタルキット。渡航先に対応したモバイルWi-Fiルーターや充電器、プラグの変換アダプター、マニュアルなどが入っている

Wi-Fiルーターとは、インターネット回線を無線LAN接続するための端末のこと。インターネットにつながったWi-Fiルーターをいわば基地局として経由して、パソコンやスマートフォン、ゲーム機など無線LANに対応した機器を接続することにより、インターネットにつなぐことができる。

海外で使用する際は、滞在国に対応したモバイルWi-Fiルーターを出発前にレンタルするのが確実で手っ取り早い。現地到着後すぐに利用できるのもメリットだ。

海外用のモバイルWi-Fiルーターをレンタルする方法としては、ネットまたは空港で申し込むのが一般的だ。ほとんどのサービス会社が主要な国際線空港での受け取りに対応しており、早めに申し込めば渡航前日までに自宅に配送してくれることも。料金は日数や渡航先によって異なるが、渡航先によってはレンタルできる端末の在庫がない場合もあるので、できれば早めに手配をしておきたい。

羽田空港にあるグローバルWiFiのカウンター。出発前の飛び込みでの申し込みにも対応している

事業者は特徴や対応国もさまざま

なお、海外用モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを提供している主要な事業者と特徴は以下の通りだ。

グローバルWiFi
業界最多の200以上の国と地域に対応。成田、羽田、中部、関西、福岡、新千歳、新潟、小松、那覇の各空港で受け渡しが可能な他、ハワイ、台湾、韓国でも受け取れる。国別の期間限定キャンペーンも実施している。

Wi-Ho
130ヶ国以上に対応。滞在国1ヶ国用、ヨーロッパ40ヶ国、世界130ヶ国以上で使えるWi-Fiルーターを選んで、それに応じて1日あたりの料金が設定されている。成田、羽田、関西の国際線ターミナルで受け渡しが可能で、宅配の場合も送料が無料。

グローバルデータ(イモトのWiFi)
対応国は175ヶ国。滞在1ヶ国の「カントリープラン」、対応国すべてで接続可能な「世界周遊プラン」、ヨーロッパ40ヶ国で使える「ヨーロッパ周遊プラン」がある。受け渡し可能な空港は、成田、羽田、中部、関西、福岡の各空港。

エクスモバイル
170ヶ国に対応。「1ヶ国専用プラン」「ヨーロッパ周遊コース」「ビジネス世界周遊コース」の3つの料金コースがある。成田、関西空港で受け渡しができ、羽田、中部、福岡、新千歳の各空港では受け取りのみ可能。

どの事業者を選ぶかは、滞在予定の国や地域、滞在予定時間や利用空港などに応じて、よく考えて決めたい。プランにあったWi-Fiルーターで快適な海外旅行を楽しもう。