2.目的別Macの選び方その1 モバイルノートを選ぶ

前回、「iPhoneユーザーがMacを選ぶ利点」を紹介した。まぁとにかく、iPhoneとの相性がいいからこっち買っとけば大丈夫!ってな話(読んでない人はぜひ)。しかし、「さぁ、Macを買おう!」となったあなたはまた考えるかもしれない。

「で、どれを買えばいいの?」

実はMacはWindows PCと違ってアップルしか製造販売していないので、選択肢は少なく案外選びやすい。要は自分の目的にあったMacを選ぶことが大切だ。ということで、目的別Macの選び方を考えてみよう。

MacBook - iPhoneユーザーは積極的に選びたい

iPhoneから使い始めて最初のMacを選ぶなら、やはりオススメはアップルの最新ノート「MacBook」だ。12インチのRetinaディスプレイを搭載した最新モデルは、これからのノートパソコンの基準になるであろう機種。アップル史上最軽量なのもポイントだが、何よりボディカラーがiPhoneと同じというのはiPhoneユーザーとしてはグッとくるところだ。iPhoneと同じ色のノートを持ち歩くのはスマートでカッコイイ。

とにかく薄く、軽く、実にアップルらしいカッコイイデザインはアップルのホームページでもしっかり確認できる

MacBookには見慣れないUSB-Cというポートがひとつと、ヘッドフォンポートがあるだけ。電源はUSB-Cポートから供給される。外部と繋がるポートがひとつしかないのでいろいろと不便に感じるかもしれないが、MacBookはワイヤレス接続が基本の機種だ。iPhoneも充電とバックアップなどの接続がひとつのポートだけで行われ、その他の接続はワイヤレスなことを考えれば、思想的にもっともiPhoneに近いと言えるかもしれない。

最近はデジカメもワイヤレスでデータ転送ができるようになっているし、映画を見たり音楽を購入するのもiTunes経由が一般的になっている。アップルのハードディスク内蔵の無線LANルータ「Time Capsule」を使えば外付けハードディスクもワイヤレスにできる。外部ディスプレイとの接続も「Apple TV」を使ってワイヤレスで可能。どうしてもいろいろな機器と繋ぐ必要がある場合は、USB-CのデジタルAVアダプタなどを利用すれば良い(ただしこのアダプタよりもApple TVの方が安い)。

処理能力で見ると他のMacに比べると非力だが、PCユーザーの多くが使う「Web、メール、年賀状」程度の処理は問題なくこなせるだろう。

技術仕様のページを見ると、向かって左に電源ポートを兼ねるUSB-Cポート、右側にヘッドフォンポートがあるだけ。ただiPhoneを使っている人にしてみれば普通のことかもしれない

MacBookのバッテリー駆動時間は9時間で、夜充電しておけば外で1日は十分に保つ。iPhoneと一緒にしても1キロちょっと。そしてiPhoneのインターネット共有を使えば、どこにいてもインターネットに接続して利用可能。この気持ちの良い季節、野外に持ち出して「ドヤっ」顔したいマシンだ。

iPhoneと一緒に外に持ち出してインターネット共有でネットを使ってお仕事。最強の組み合わせにドヤ顔

MacBook Air - Windows PCから乗り換えるなら

すでにWindows PCを使っていていくつかの周辺機器を持っているなら、それらが繋がるポートがある方がいいかもしれない。そんな人にはMacBookよりも少し大きい「MacBook Air」をオススメしたい。

価格も10万円台からと、もっとも買いやすいMacと言える「MacBook Air

MacBook Airは11インチと13インチの2モデルで、こちらも軽量の1.08kgと1.35kg。Retinaディスプレイではないものの、一般的なUSB 3.0×2、Thunderbolt 2のポートやSDXCカードスロット(13インチのみ)があり、今までWindowsで使っていた周辺機器をそのまま接続して利用できるのがポイント。バッテリー駆動時間もそれぞれ9時間、12時間と十分だ。 処理能力的にもMacBookよりも速く、写真加工なども無難にこなす。またMacは「Parallels Desktop」などのソフトで仮想環境を使ったり、「BootCamp」という機能を使うことでWindows OSも利用できるが、そのためにも処理能力に余裕があるMacBook Airは最適だ。

MacBookと違ってポート類がしっかり備わっているのがMacBook Airのポイント。外付け機器がすでにある人には良いだろう

実は価格もMacBook Airの方が安い。Retinaディスプレイじゃないという一点を除けば、最も使いやすく買いやすいMacノートと言えるだろう。

Macにはもう2機種のノートがあるが、これは次回紹介しよう。