【インタビュー】

増え続ける“消せない”ファイル、オブジェクトストレージとファイル自動管理のコラボで解決

 

ARアドバンストテクノロジ(以下、A.R.I.)は、ユーザー企業のインフラ構築や運用、アプリケーション開発などを提供するサービス事業者として、2007年に設立された。ストレージ技術にも精通しており、上流のIT戦略から設計、導入まで幅広いインテグレーションサービスを提供するベンダーとして定評がある。

クラウド分野にも2010年ごろから取り組んでおり、データセンターの運用を中心としたサービスを展開している。また、個別のインテグレーションや開発で培ってきた技術・ノウハウをもとにして、仮想環境向けのソリューションパッケージ「ZiDOMA」シリーズの提供も行っている。

同社は2015年5月11日、ファイル自動管理ソフトウェア「ZiDOMA data」の新バージョンとスケールアウト型オブジェクトストレージソフトウェア「CLOUDIAN HyperStore」との相互接続性が認定されたことを発表した。

そこで本稿では、A.R.I.のプロフェッショナルサービス統括部 クラウドビジネス部 部長を務める高林徹氏とクラウディアンの取締役 COOを務める本橋信也氏に、ZiDOMA dataとCLOUDIAN HyperStoreを連携することによって得られるメリットについて、詳しい話を伺った。

ZiDOMA dataを使い、NASとCLOUDIAN HyperStore間、CLOUDIAN HyperStore間で、ポリシー設定により、ファイルを自動移行

使わないけど捨てられないコールドデータをどこに置くか

── ユーザーが抱えるストレージに関する課題にはどのようなものがありますか

ARアドバンストテクノロジ株式会社 プロフェッショナルサービス統括部 クラウドビジネス部 部長 高林徹氏

高林氏 第一に言えることは「ストレージは高い」ということですね。信頼性が高く、高性能なストレージは、やはり高価です。だからこそ、データが肥大化してきた現在、どのように効率的にデータを管理するかという点が注目されています。

ストレージ上にはさまざまなファイルが保管されますが、大きく2つの種類に分けられます。頻繁に参照されたり更新されたりする「ホットデータ」と、ほとんど参照されることもない「コールドデータ」です。コールドデータは、いつ必要になるかわかりませんが、消すわけにもいきません。こうしたデータがどんどん増えていくので、効率のよいストレージが必要となるのです。

本橋氏 一般企業では、コールドデータをどのように扱っているのでしょうか。

高林氏 一概には言えませんが、企業の情報システム部門がコントロールできるものとできないものがある点には注目したいですね。システムログなどは、情報システム部門のルールに則って管理できます。しかし、エンドユーザーのデータは、勝手に削除したりアーカイブしたりすることは困難です。

その他、ファイルサーバでクォータを設定して、容量を制限するという方法もあります。しかし、この方法はユーザーにファイルを削除させるという負担をかけることになります。結局、高価なNASを追加購入せざるを得ないケースも多いようです。

管理者には制御できないファイルの管理を自動化する

── ZiDOMA dataとはどのようなソリューションでしょうか

高林氏 簡単に言えば、ストレージからストレージへファイルをコピー/移動するためのツールです。もちろん、単なるコピーツールではありません。ファイルの作成日時やアクセス日時、重要度、利用頻度などに応じてポリシーを作成し、自動的にファイルを移動することができます。ポリシーはユーザー部門が策定すればよいので、管理者が不用意に削除したり移動したりすることもありません。

たとえば、頻繁にアクセスされる資料ファイルは高速なストレージに格納しておき、6か月以上アクセスのないログファイルはアーカイブ用のストレージに格納するというファイル管理が、複雑なスクリプトを組む必要もなく、GUIツールから簡単に設定できるのも特長です。

直感的かつ容易なGUI

こうしたストレージ間の“橋渡し”をするツールは、従来から存在していましたが、高機能な管理ツールの一機能としてがほとんどで、高額になってしまうことが多かったのです。ZiDOMA dataは、シンプルかつニーズの高い機能に絞って、比較的安価に提供しています。 また、ZiDOMA dataを用いることで、セカンダリストレージとしてクラウドストレージやオブジェクトストレージを容易に活用できるようになります。

本橋氏 セカンダリストレージにパブリックサービスを利用するユーザーは多いのでしょうか?

高林氏 もともと私たちも、ユーザーの流行を鑑みて、パブリッククラウドの活用を前提としつつAmazon S3対応を図ってきました。しかし、実際にはそれほど多くないというのが現状です。パブリッククラウドに機密情報を置きたくないというユーザーも少なくないためです。だからこそのオブジェクトストレージ、CLOUDIAN HyperStoreが企業の管理下にあるセカンダリストレージとして必要となるのです。

オブジェクトストレージとファイル自動管理は親和性が高い

── CLOUDIAN HyperStoreとの連携について

高林氏 データが爆発的に増えた現状では、セカンダリストレージといえども、拡張性と安全性が非常に重要視されるようになっています。そこで当社でも、信頼性とコストパフォーマンスが高く、ZiDOMA dataと連携できるストレージを探していました。

CLOUDIAN HyperStoreは、信頼性が非常に高いオブジェクトストレージであり、Amazon S3 が提供するAPIに準拠し、互換性があります。また、すでに国内キャリアや通信事業者のストレージサービスに活用されており、実績も豊富です。

また、そもそもZiDOMAシリーズは安価であり、メインターゲットは中小・中堅規模の企業ユーザーです。多くとも数十TB程度のデータが対象です。とはいえ、将来的にビジネスが拡大していけば、PBクラスのデータに肥大化する可能性もあります。そのため、アプライアンスも用意されているため導入しやすく、数TB程度からスモールスタートが可能で、汎用サーバで柔軟に拡張できるというCLOUDIAN HyperStoreは、私たちにとっても最適のソリューションだったのです。

クラウディアン株式会社 取締役 COO 本橋信也氏

本橋氏 セカンダリストレージとしてCLOUDIAN HyperStoreを選ぶユーザーは、今後も増えていくでしょう。しかし導入後、どうやって大量のファイルをコントロールするかという点が課題になっていくはずです。その点で、ZiDOMA dataの利便性の高いファイル管理は魅力的です。私自身は、CLOUDIAN HyperStoreを「見える化」するソリューションだと捉えています。

高林氏 今後私たちは、COUDIAN HyperStore Readyプログラムに参画し、パートナー各社とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。私たちが得意とする中小規模エンタープライズにも、オブジェクトストレージや関連のソリューションを広めていくことが可能でしょう。

── 5月13日から開催される「第17回 データストレージEXPO 春」でZiDOMA dataとCOUDIAN HyperStoreを展示するとのことですが

高林氏 当社のブースは「Japan Data Storage Forum」内に開設されます。CLOUDIAN HyperStoreのメリットを理解していただきつつ、ZiDOMA dataを活用した導入方法をイメージできるような展示内容にする予定です。製品の詳細もご説明しますので、ぜひ覗いてみてください。



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