「『青山フラワーマーケット』のパーク・コーポレーションが、マンションインテリアをプロデュースした」という情報を得て、向かった先は練馬区江古田。

人気フラワーショップが関わっているということは、グリーンが飾られた物件なのだろう…と安直に考えていた一行。しかしながら、物件は予想を越えた格好良さと植物に対するこだわりが満載だった…!

イニシア江古田モデルルーム

緑が映えるダークな壁のダイニング

うわさの物件「イニシア江古田」は、青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションの空間デザインブランド「parkERs(パーカーズ)」と不動産販売業者「コスモスイニシア」が発売する新築分譲マンション。「花や緑に囲まれた心豊かな生活」や「ナチュラルな心地よさ」を重視する両社がタッグを組むことで、「自然と融合した生活空間」が誕生した。

同物件の特徴は、インテリアグリーンを生かすため徹底的な工夫がされているということ。パーカーズがインテリアコーディネートを担当しただけあり、ただの「観葉植物がたくさんある部屋」にはとどまらない。

ダイニング、主役はもちろんグリーンだ

例えばダイニングの壁は、あえてダークな色を採用。部屋の印象が暗くなるかと思いきや、計算された絶妙な色合いが植物の緑を引き立てている。テーブル上の観葉植物が生い茂るペンダントライトはパーカーズオリジナルで、「グリーンと共存するライフスタイル」というテーマを体現している。

床や家具類も木目が美しいナチュラルなアイテムを使用し、ほっと一息つけるような空間に。そのなかにある黒のアイアンや小物、色壁が空間を引き締め、飽きのこないリラックス空間を演出していた。

オリジナルのペンダントライト

パーカーズのグリーンコーディネートは、以前マイナビニュースで紹介したオフィスミルのように、企業のオフィスや空港ラウンジなどBtoBが中心。マンションという一般消費者向けの企画は今回が初となる。通常は買うことのできないオリジナル家具も、この物件ではオプションとして購入することができる。

バルコニーに続く大きなガラス・サッシ。太陽光が差し込み、植物も嬉しそう

キッチンも甘さ控えめで格好良く

キッチンはリビング・ダイニングの様子がわかる対面式で、ホームパーティーなども楽しめそう。ダイニングから続く色壁とステンレスのシルバーで大人っぽい印象だ。手元を隠す立ち上がりで、ごちゃごちゃしがちな調味料や調理小物も気にならない。

大人な印象のキッチン

植物を満喫できるリビング

コスモスイニシア 分譲事業部の川島優子さんによると、同物件が目標とする緑視率は30%。緑視率とは「人の視野に占める植物(緑)の割合」で、25%を超えると「緑が多い」と感じられるそう。この割合が高まるにつれて、安らぎ感やリラックス感という心理的効果が向上するのだが、室内で30%を目指すにはかなりたくさん植物を取り入れる必要がある。ちなみに取材時、モデルルームには14種類19点もの植物が飾られていた。

ダイニングのむかいに位置するリビング

ダイニングの向かい側に位置するリビングも、緑視率をあげる工夫がたくさん。ソファの前にあるテーブルは、これまたパーカーズオリジナル品だ。なんと天板の下に植物を植えられるようになっており、このテーブルを置くと四角く切り取られた原っぱがリビングに現れる。天板の隅には一輪挿しがついており、花をいけるとガラスのテーブルから生えているように見える。

オリジナルテーブル。横から植物がにょろっと出ている、ちょっと不思議な家具だ

リビングでは、間接照明により浮かび上がる植物の影も見逃せない。白いキャンバスに浮かび上がる影は、アート作品のよう。リビング横のバルコニーでは、ガーデニングやグリーンカーテンが楽しめる。

間接照明で植物の影を楽しむ

暮らしを豊かにするアイテムとして人気の観葉植物。通常はインテリアに変化をもたらす一アイテムと考えられがちだが、同物件は植物が主役で、人がその中で暮らす「共存型」の部屋となっている。物件購入者は部屋に合う植物の設置などのグリーンデコレーションサービスが受けられる他、入居後は観葉植物の育成相談にも乗ってもらえるという。

場所は東京都練馬区旭丘1丁目58-18。総戸数は36戸で2016年1月下旬より入居開始予定。ゴールデンウイークに新江古田のモデルルームで案内会を開催。