数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『つい「通話終了」することを忘れてしまいます……』という質問に答えます。

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音声通話を終えたあと、「通話終了」ボタンをタップすることで回線の切断を明示できます。しかし、なにかの拍子でタップし損ねてしまい、そのままバックの中へ放り込んでしまったら……相手が電話を切っていいかどうか判断できず通話状態がしばらく続いてしまった、ということにもなりかねません。

この問題、フィーチャーフォンの時代にはほとんど耳にしませんでした。フィーチャーフォンには、必ずと言っていいほど固定電話の受話器の形をした「通話ボタン」が用意されており、通話終了時にはそのボタンを押すことで確実に回線を切断できたからです。折り畳み式のフィーチャーフォンであれば、畳むことで回線を切断することもできました。物理的な動作で、確実に音声通話を終了させることができたのです。 Android端末でも、そのような物理的な動作で確実に音声通話を終了させることが可能です。「設定」アプリのユーザー補助機能を利用し、電源ボタンを押すと通話を終了するように設定すればいいのです。なお、設定しても液晶画面上の「通話ボタン」は変わらず表示されますから、音声通話を終了する方法が2通りに増えると理解してもかまいません。

操作はかんたん、「設定」アプリを起動して「ユーザー補助」をタップ、現れた画面にある「電源ボタンで通話を終了」にチェックを入れるだけです。初期設定ではチェックが外れていますから、フィーチャーフォン時代のような物理ボタンでの音声通話終了が必要ならば、設定を変更しておきましょう。

ユーザー補助の「電源ボタンで通話を終了」にチェックを入れておけば、電源ボタンを押すことで音声通話を確実に終了させることができます