米Microsoftが2015年4月29日(現地時間)から開催中の開発者向けカンファレンス「Build 2015」。ここで発表された新テクノロジーや製品に関する最新情報から、キーポイントを取り上げてご紹介する。

プラットフォーム技術革新をアピールしたNadella氏

最初に登壇したMicrosoft CEOのSatya Nadella氏は、Microsoft AzureやWindows 10といったさまざまな角度からのプラットフォーム拡充と、技術革新を目指すことを声高に語った。続いて「StaffPad」の開発者であるDavid William Hearn氏を招き、デモンストレーションを披露。その後はプラットフォームというステージが持つチャンスをアピールした。

MicrosoftのSatya Nadella氏

会場では「StaffPad」で手書きした音符がデータ化していく様を披露

Windows 10でAndroid/iOSアプリが動く時代へ

ここから開発者向けにMicrosoft Azureプラットフォームの新技術やOffice 365のビジネスソリューションの講演が続くが割愛し、Windows 10に関して語るOperating Systems担当EVPのTerry Myerson氏の講演を紹介しよう。

MicrosoftのTerry Myerson氏

Windows 10およびWindows 10 Mobile(仮称)の特徴的な機能を紹介しつつ、2年~3年内にWindows 10が10億台のデバイス上で動作することを目指すとアピールした。その下地として、Webサイトのアプリケーション化、.NET FrameworkやWin32で開発したデスクトップアプリケーションをWindowsストアで配布・販売可能にする完全サポート。Android(Java/C++)やiOS(Object C)向けのアプリケーションを、Windows 10へ容易に移植できるSDKを用意する。

10億台のWindows 10デバイスを実現するために、4つの施策を発表

iOS用アプリケーションをVisual Studio上でビルドし、実行しているシーン

この10億台という一見すると突拍子もない数字は、PCに限らない。モバイルやIoTデバイスを含みつつ、Windows 7やWindows 8.xユーザーに対しては、Windows 10へのアップグレードパスを1年間無料で配布する方針も含まれる。なお、Windows 10の具体的な発売日は明らかにしなかった。