オノフが運営するコミュニティサイト「みんなのプロジェクト」はこのほど、同サイトの登録メンバーを対象に「プロが手ほどき♪ 世界中が注目する『アーモンドミルク』の試飲・本格パンの体験会」を開催した。

「プロが手ほどき♪ 世界中が注目する『アーモンドミルク』の試飲・本格パンの体験会」を開催

アメリカでは豆乳をしのぐ人気!

同イベントでは、筑波乳業 営業本社営業企画室の鳥居由利子さんより、アーモンドおよび同社アーモンドミルク商品のプレゼンテーションが行われた。

筑波乳業 営業本社営業企画室の鳥居由利子さん

一般的にアーモンドミルクとは、水に浸したアーモンドを砕き、水を加えてガーゼなどでかすをこした飲料のことを指す。乳アレルゲンフリーでコレステロールを含まないことが特徴で、海外ではヘルシードリンクとして多くの人々に親しまれているという。特にアメリカにおける牛乳代替飲料のシェア率では、豆乳を抜いてアーモンドミルクがトップシェアを獲得したとのこと(2013年 / 同社調べ)。

この背景には、アーモンドが"スーパーフード"(栄養価が高い食品などを定義する)として認知されたことや、健康志向の高い海外セレブなどの間でよく食べられていることから「アーモンドは体に良い」という考えが欧米に広まったことなどがあげられるという。なお2003年には、アメリカ食品医薬品局(FDA)より、「アーモンドなどのナッツ類を1日あたり約43g食べ続けると心臓病のリスクを低減する可能性がある」と発表されるなど、健康効果を示唆する研究結果も報告されている。

「これらの出来事をきっかけとして、アーモンドの健康効果が注目され、アーモンドミルクも消費量が増えたと考えられます」と鳥居さん。

「アーモンドを1日25粒食べるとやせる」という研究結果も

日本のアーモンド研究第一人者である慶応義塾大学医学部・井上浩義教授は、著書『50代でも30代の肌が手に入る アーモンドを食べるだけでみるみる若返る! 』(扶桑社)の中で、アーモンドに含まれる栄養成分を次のようにまとめている。

まずアーモンドは、抗酸化作用があるとされるビタミンEを多く含むため、活性酸素から細胞を守り、皮膚の新陳代謝を高めるという。これにより、しみやシワ、たるみなどの予防効果が期待できるとのこと。老化防止の観点からいうと、ビタミンEのほかオレイン酸も含有するため、糖化の原因といわれる「AGEs」から肌を守る働きも見込めるとしている。

オレイン酸には、インスリンの分泌量をコントロールし、血糖値の上昇を穏やかにする作用があるとも言及する。また、アーモンドはアミラーゼ(糖質分解酵素)の働きを阻害する成分を含むため、糖質の吸収を抑えられるという。さらに、食物繊維も豊富に含むことから、腸内環境を整える働きも期待できるとのこと。

このほか研究により、「1日25粒アーモンドを3カ月以上食べ続けるとやせる」というダイエット効果も示唆されたとしている。

アーモンドミルクってどんな味?

筑波乳業は創業70年以上の乳業メーカーで、15年前からは、乳製品に加えてナッツ加工品も製造してきた。同社は、アーモンドミルク商品ラインアップとして、「アーモンドミルク10」「アーモンドミルク12」「ローストアーモンドミルク10」の3種を販売する。

「アーモンドミルク10」

「アーモンドミルク12」

「ローストアーモンドミルク10」

同イベントでは、3種の飲み比べが行われた。ローストアーモンドミルク10があっさりとした飲み口なのに対し、生アーモンドを使用したアーモンドミルク10とアーモンドミルク12は、深いコクのある味わいだ。会場からは、「すごく濃厚! 」「こんなに違うんですね」などと驚きの声があがった。

アーモンドミルク商品3種の飲み比べが行われた

通常、飲料として販売されているアーモンドミルクは、「そのまま飲めること」に特化しているという。そのため、アーモンド固形分は3%程度にとどまり、砂糖・香料・着色料を使用しているものが多いとのこと。

一方で同社のアーモンドミルクは、砂糖・香料・着色料は一切使用せず、飲料以外に調理にも使えるとしている。特有のクセをなくすために皮むきアーモンドを使い、絞りかすを出さずにまるごと使用することも大きな特徴。アーモンドミルク10とローストアーモンドミルク10には約100粒、アーモンドミルク12には約120粒のアーモンドが入っており、高濃度の配合となっている。また、カロリーは牛乳や豆乳とほぼ同じでありながら、糖質は豆乳や牛乳に比べて10分の1と控えめ。低糖質レシピの材料としてもおすすめとのこと。

筑波乳業 営業本社営業企画室の荒川愛子さんがアーモンドミルクを使ったアレンジレシピを紹介

調理例として、筑波乳業 営業本社営業企画室の荒川愛子さんより、アーモンドミルクを使ったアレンジレシピも紹介された。

アーモンドミルクと苺のスムージー

「アーモンドミルクと苺のスムージー」(イメージ)

材料(1人分)

アーモンドミルク10 200g / 冷凍いちご 3~10個程度 / ヨーグルト 50g / グラニュー糖 15g / バニラエッセンス 適量

つくり方

  1. すべての材料をミキサーに入れる。
  2. 滑らかになるまで撹拌(かくはん)。
  3. グラスに注ぐ。

ピュラトスジャパンで各国の製パンデモンストレーションを担当する長谷川雅明氏(左)を講師に製パンデモンストレーションを実施

このほかイベントでは、ピュラトスジャパンによるアーモンドミルクを使ったパンの製パンデモンストレーションを実施。カリフォルニアレーズン協会主催の「第1回ベーカリーコンテスト」で大賞を受賞した実績を持ち、同社において各国の製パンデモンストレーションを担当する長谷川雅明氏が講師を務めた。参加者は、プロの手ほどきに感心しきりで、アーモンドミルクの"飲む"以外のアレンジ方法に興味津々の様子だった。