【インタビュー】

“とっつきやすく”“高機能” CLOUDIANが実現したトゥモロー・ネットのNimbusストレージ

2005年に医療情報システムのサポート業務分野で設立されたトゥモロー・ネットは、2009年にデータセンター向けのサーバ保守サービスを開始。現在はシステムインテグレータ分野へと事業を拡張し、情報通信事業者を中心に幅広くシステム開発とソリューションを提供している。最近では、さまざまなアプライアンス製品の提供も開始し、サポートを含めた総合的なサポートにも注力しているところだ。その1つである「Nimbusストレージ」の中核製品として、クラウディアンが提供するオブジェクトストレージのソフトウェア製品「CLOUDIAN HyperStore」をハードウェアと組み合わせて提供する「CLOUDIAN HyperStore Readyアプライアンス」を採用した。トゥモロー・ネット 営業部の平松弘朗氏とクラウディアン 取締役 COOの本橋信也氏に、ストレージへのニーズの変化とNimbusストレージ/COUDIAN HyperStoreの魅力について伺った。

 大量のデータを効率よく安定的に格納できるストレージ

──ストレージに対するニーズはどのように変化していますか

株式会社トゥモロー・ネット 営業部 平松弘朗氏

平松氏 私は営業担当として、日ごろからユーザーの声を直接聞き、さまざまなニーズをキャッチできる立場にあります。最近の企業が抱えている悩みとしては、やはり「データ量の肥大化」が目立ちます。

弊社のメインユーザーである情報通信事業者は、お預かりするエンドユーザーのデータや増え続けるログデータなど、膨大な情報を格納するストレージをどうすべきかを模索しています。従来は、高価なストレージ専用の装置を用いて、高速なI/Oを実現することが中心でしたが、現在最も重要な要素は、やはりコストです。大量のデータを効率的に格納でき、安定的に稼働するシステムが求められているように感じます。

クラウディアン株式会社 取締役 COO 本橋信也氏

本橋氏 一般企業では、非構造化データの増大とサイロ化を問題視しているユーザーが増えていますね。業務システムの構造化されたデータを主に扱う情報システム部門というよりは、むしろ開発部門や研究部門、マーケティング部門、営業部門とさまざまな部門で、個別にストレージを購入し、大きな非構造のデータを保管しているのが現状です。これでは企業内でサイロ化し、相互のストレージ容量を融通し合うことができず、リソースを無駄に使うことが増えてしまいます。効率的にデータ管理を統合できる全社共通のシステムが必要です。

平松氏 一般企業において、効率的かつ安定的に稼働するストレージシステムを構築するためには、ハードウェアだけでなくソフトウェアの技術的サポートも必要です。弊社では、創業時からシステムのサポートを事業として手がけ、サーバハードウェアの保守サービスも提供してきた経験・実績があります。そのノウハウを生かして、ハードウェアとソフトウェアの両面をあらゆる業種へ統合的にサポートを提供できるのが強みだと考えています。

そこで最近弊社が注力しているのは、アプライアンス機器を中心とした「Nimbusストレージ」です。

アプライアンスは、導入や運用が容易であることが特長のシステムです。しかし、その容易さはハードウェア面に偏っており、多くのユーザー企業にとってソフトウェアの運用は依然として大きな負担になります。弊社では、アプライアンス製品としてソフトウェア面でも豊富な保守サービスを組み合わせることで、総合的によりいっそう安心して利用できる環境を提供しています。

クラウドサービスのように気軽に しかし安全に機密情報を管理したい

── NimbusストレージとCLOUDIAN HyperStoreの関係について教えてください

平松氏 弊社では、Nimbusストレージブランドとしていくつかのソリューションを提供しています。そのうちの1つがCLOUDIAN HyperStoreを活用した「クラウドストレージアプライアンスソリューション」です。

私たちのメインユーザーは、比較的大規模な情報通信事業者ですが、より幅広いユーザーにサービスを提供するために、小規模から大規模まで、どのようなご要望においても容易に導入・活用できる豊富なアプライアンス製品群をご提供しています。

従来のストレージ専用機器は高性能ですが、高価かつ仕組みが複雑で、メンテナンスに手間がかかるのが問題です。多くのユーザーは、より安全で拡張性に優れ、安価に利用できるストレージを求めています。そうした中で、特に中堅・中小企業においては、サービスプロバイダーが提供するクラウドストレージサービスを利用するケースが増えています。

しかし、2015年10月から開始されるマイナンバー制度をはじめ、個人情報や機密情報など、厳重な管理が必要とされるデータも依然として増大する傾向にあります。こうしたデータをパブリッククラウドサービスに預けるには不安があるため、手元に置いておきたいというニーズも強いようです。

Nimbusストレージは、スモールかつコンパクトにはじめられ、“とっつきやすく”“高機能”なオブジェクトストレージであることを売りにしています。COUDIAN HyperStoreは、オールインワンのオブジェクトストレージソフトウェアであり、他の大規模専用製品とは異なって、サーバ2台(1TB×2)という非常に小さな規模でもはじめられるところが、このコンセプトにマッチしました。

他のオブジェクトストレージ製品の場合、技術的には必要な機能が搭載されていても、ライセンスを追加購入する必要があるものばかりでした。これでは、変化するユーザーニーズに対して、どこまで準備しておけばよいのか判断できません。私たちはソリューションプロバイダーとして、千差万別のユーザーニーズに応える義務があります。それを実現できるのが、CLOUDIAN HyperStoreでした。

その理由として、管理画面が使いやすく、機能が充実していることがあげられます。また、ファイルやユーザーごとにアクセス制限を細かく設けられるのもポイントですね。

── Nimbusストレージのメリットについて教えてください

平松氏 コンパクトであることに尽きます。最小スペックの1TBモデルは、家庭向けのブロードバンドルータ並みの小サイズで、置き場所を選ぶことがありません。小さな筐体ですから、オフィスのデスク上に置くことも可能です。例えば、支店などの複数の小さな拠点を抱える企業であれば、1台は本社に置いて、2台目以降を遠隔拠点に設置しておけば、それだけでディザスタリカバリを実現できます。

また、2Uサイズの筐体に4基のサーバノードを搭載した5TBモデルや、4Uサイズの20TBモデルであれば、1台で3ノード(1つのノードはロードバランサ)のオブジェクトストレージシステムを構築することができます。従来のストレージシステムと比べてもコンパクトで、設置スペースや消費電力を削減することが可能です。ノードごとにハードウェアを換装できるため、メンテナンス性にもすぐれています。

本橋氏 このコンパクトさが、先ほど述べた「データ管理のサイロ化」を簡単に解決できるポイントなのです。個々の部署や拠点にNimbusストレージのように、小規模なハードウェアを活用するCLOUDIAN HyperStore Readyアプライアンスを設置して連携させれば、自動的に大きな1つのオブジェクトストレージとして統合管理できます。大掛かりなストレージ装置を必要としないことがメリットです。

平松氏 最初から大規模・大容量のストレージをご用意いただくのではなく、コンパクトに始めて、足りなくなったらストレージを追加し、段階的に規模を拡大していく。そうすることで、初期導入時のコスト圧縮もはかれます。導入シーンの一例として、監視カメラのストレージに活用する方法があげられます。最近では、一般のオフィスにもカメラを設置して、防犯だけでなくコンプライアンス対応にも活用するケースが増えているようです。場合によっては、数年間もデータを保存しておかなければならないケースもあるそうです。すぐに必要となるデータは高性能なストレージに格納し、アーカイブはNimbusストレージに格納するという階層的な方法が考えられます。監視カメラはさまざまな拠点や場所に設置されるため、コンパクトなCLOUDIAN HyperStore Readyアプライアンス(Nimbusストレージ)を活用するのもよいと思われます。

品質の高いサービスであらゆるニーズに応える

── トゥモロー・ネットが提供できる“価値”とはどのようなものですか

平松氏 私たちは、医療情報システムやデータセンターのハードウェア保守をはじめ、多くの通信事業者を顧客として、システムの提案や構築を提供してきました。誤解を恐れずに言えば、いずれも要求の厳しい業界・業種のユーザーばかりです。そうした環境で培ってきたノウハウ・知見をもとに、単にアプライアンスをモノとして提供するだけでなく、細かなケアを含めたトータルソリューションとして提供できるのが、私たちの強みです。

そこで、初期導入の支援はもちろん、Nimbusストレージを継続して利用できるように、ソフトウェアアップデートやサーバの増設支援、システムのヘルスチェックなどのサービスも提供しています。もしソリューションに不足があれば、要望に応じて柔軟に対応することも可能です。そうしたインテグレーターとしての「使い勝手のよさ」も、弊社の特長の1つです。

将来的には、Nimbusストレージとその他のアプライアンスを組み合わせて、新しいソリューションを提供したいと思っています。その点で、クラウディアンが提供するCCE(Cloudian Certified Engineer)トレーニングのような技術者向けの教育サポートも、大きな魅力の1つです。また、CLOUDIAN HyperStore Readyプログラムに参画している他のベンダーと連携して、新しいシステムを開発するのもよいでしょう。

本橋氏 CLOUDIAN HyperStore Readyプログラムは、そもそもハードウェアのようなクラウディアンに足りない部分をパートナーに補っていただき、かつパートナー同士が得意な部分を組み合わせるという目的ではじめたものです。すでにいくつかのパートナーは共同でソリューションを開発していますし、プログラムへ新たに参加するパートナーも増えています。今後も、トゥモロー・ネットさんをはじめとしたさまざまなパートナーと協力し、多くのユーザーのニーズに応えていきたいと思います。



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