多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリのインストールで「アクセス項目」が多すぎて不安です……』という質問に答えます。

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Google PlayからAndroid端末にアプリをインストールするとき、「次へのアクセスが必要」というダイアログに多数の項目が表示されることがあります。IDや連絡先、位置情報などいろいろな個人情報が列挙されますから、そのすべてをアプリおよびアプリ開発元に提供しなければならない? となると不安を覚えるのも当然でしょう。

これらの項目は「アクセス権限」と呼ばれ、アプリ個別に設定可能です。アプリをインストール/アップデートするとき、そのアプリが参照する可能性がある情報カテゴリ/機能を示し、アプリとしての機能を実現するために、ユーザに対しアクセス許可を求めます。

アクセス許可は「(その情報を参照することが)機能として装備されている」ことの裏返しでもあり、ユーザの使い方次第ではアクセス許可した項目を参照しない可能性もあります。そのアプリを利用しはじめたからといって、いきなりアクセス許可した項目すべてがアプリに参照される、個人情報すべてがアプリに"抜かれる"わけではありません。

とはいえ、インストール前にアクセス権限を確認できることは、不正なアプリを見定めることに役立ちます。たとえば、カジュアルゲームであるにもかかわらず端末IDと通話情報を要求する、といったアプリの機能と無関係な情報を多数要求するアプリは"怪しい"と判断できますから、インストールすべきではありません。

Android 4.4.2の場合、インストール済アプリにどのようなアクセス許可が与えられているかは、「設定」→「アプリ」の順にタップしてインストール済アプリを一覧表示し、目的のアプリをタップすれば確認できます。Android 4.3のときに存在したアクセス権限をオン/オフする機能(App Ops)は取り除かれたため、アクセス許可を取り消したければそのアプリをアンインストール(削除)するしかありません。

アプリのインストール/アップデートのとき表示されるアクセス権限の確認画面は、そのアプリが"怪しい"かどうかの判断材料となります

(記事提供: AndroWire編集部)