ダイソンは4月17日の午前11時、世界初となる旗艦店「Dyson 表参道」をオープンした。前日の16日に、メディア向けのオープンイベントが行われたので、その様子をレポートする。

「Dyson 表参道」がオープン

ダイソン製品がズラリ! 実機を見て、触って、試せる

Dyson 表参道があるのは、東京都・表参道にあるAo(アオ)ビルの1階。青山通りと骨董通りの交差点近くにあり、地下鉄の表参道駅から歩いてすぐの場所だ。営業時間は午前11時から午後8時まで。年末年始などを除き、年中無休となっている。

入り口。左側の窓には黒い紙が貼られているが、17日のオープン時には外される。両脇には掃除機の形をした石像が。狛犬みたい!

キャニスター型掃除機の形をした石像。ユニークなお出迎えに、報道陣からも注目される

狛犬のモデルはこれ。キャニスター型掃除機の「DC63」だ

ストアはダイソンの世界観を知り、新しい技術を体験できるスペースとなっており、コードレスクリーナー、キャニスター型掃除機、加湿器、扇風機、ファンヒーター、空気清浄機能付き扇風機などダイソン製品が並ぶ。

Dyson創業者のジェームズ・ダイソン氏の長男であるジェイク・ダイソン氏が開発したLEDライトも展示されていた。ヒートパイプを利用してLEDを適切に冷却することで、37年という長寿命を実現している製品だ。カウンターウエイトのおかげで、指で軽く押すだけでスーッと動き、止めたいところでピタッと止まる。初のお披露目だったため、報道陣も興味深く実機を動かしていた。

また、ダイソン初のロボット掃除機「ダイソン 360 Eye」の実機も。2015年春の発売予定とされていたが、現時点では発売時期未定とのことだ。

ダイソン製品がズラリと並ぶ。どれも自由に試せる

ハンディクリーナーとスティッククリーナーは壁に掛けてある

加湿器は窓際に

扇風機とファンヒーターも展示

発売が待ち遠しいロボット掃除機

ロボット掃除機のテクノロジー解説は、実機の部品を使って展示

空気清浄機能付き扇風機「Dyson Pure Cool」もバラバラに!

ジェイク・ダイソン氏が開発したLEDライト。スーッと動いて、ライトの位置を簡単に調整できる。明るさは無段階で調節可能だ

店内には、カーペットや畳、フローリングなどの床材があり、自由に掃除機を試せた。棚には大小さまざまなゴミサンプルを多数用意。床にゴミをばらまいて、使い勝手を確認できる。コードレスクリーナーとキャニスター掃除機を比較できるので、自分に合った掃除機を見つけられそうだ。

大小さまざまなゴミサンプルが、棚にびっしり

大きさだけでなく、素材もさまざまだ。おがくずのようなゴミもあった

ゴミをばらまいて自由にクリーナーを試せる

畳やフローリングなど、いろんな床材で試せて楽しい

世界初の直営店を日本でオープンする意味は?

麻野社長は「こうして世界で初めて、日本でダイソン直営店「Dyson 表参道」をオープンできてうれしい」と喜びを語る

2014年にダイソンは、日本だけでなく香港、台湾、シンガポールの掃除機市場において、初めて金額ベースでシェアNo.1を獲得した。そういったアジア市場の急成長を受け、アジア向け製品の開発に力を入れている。日本で世界初の旗艦店「Dyson 表参道」をオープンしたのは、アジア市場にダイソン製品が受け入れられる先駆けだったのが日本市場であったからだという。

ダイソン 代表取締役社長の麻野信弘氏は「この店のコンセプトは、ダイソンの最新テクノロジーを見ていただき、実際に触っていただき、さまざまな使い方を試していただくこと。どんどんダイソン製品を試していただきたい」と話す。

創業者ジェームズ・ダイソン氏からは「異なる素材のカーペットや床材の上でゴミを吸い取るなど、全製品を試して、ダイソンのテクノロジーを体感してほしい」とのビデオメッセージが届いた。

イギリスから、ジェームズ・ダイソン氏のビデオメッセージが届いた

もちろん試して気に入ったものがあれば、ストアで購入することもできる。メディア向けオープンイベントでは製品のみの展示だったが、オープン時には説明と価格が書かれたカードも一緒に置かれるという。購入したその場でユーザー登録をすると、通常2年間のメーカー保証を無料で5年延長するという特典も。ただし、あくまでもストアは販売よりも体験を重視しているとのことだ。

スタッフの説明を受けながら気軽に試せるよう、製品はゆったりと配置。どの製品もさまざまな角度から見られるよう、置き方も工夫されていた。

納得いくまで試せるストア

Dyson 表参道があるのは骨董通りのすぐそばで、周囲にはグルメや買い物などを楽しめるスポットだけでなく、流行りのショップやカフェが立ち並ぶ。Dyson 表参道の外観も、黒を基調とした高級感あるたたずまいだ。ストアスタッフは「ちょっと入りにくいかもしれませんが、気軽に立ち寄ってください」と話す。

ダイソン製品は安い買い物ではないので、じっくり試してみたいという声も多い。Dyson 表参道では、満足できるまで実物を触り、試し、製品について納得いくまでスタッフに聞けるストアとなっている。家電量販店に行っても実機を動かせない、スタッフに声を掛けにくいと不満を持っている人でも、ここならじっくりと試すことができそうだ。

オープンイベントには報道陣がたくさん詰めかけた

Dyson 表参道ではオープン初日から100日間、「100のダイソンプレゼント」キャンペーンを開催する。期間中に来店し、参加フォームに記入するとダイソン製品が1日1人、合計100人に当たる。また、来店したうえで、ダイソンジャパンの公式Facebookに「いいね!」、またはTwitterアカウントをフォローすると先着2,500名にオープン記念ギフトがプレゼントされる。

オープン記念で報道陣に配られたTシャツの背中には、スティッククリーナーのイラストが!