春は新しい生活を始める方が多い季節です。就職や入学などで、自分の席ができたという方もいらっしゃるはず。ランチタイムはもちろん、作業の合間に飲み物をのむ機会もできたのではないでしょうか。

毎日使う物ですから、せっかくならちょっとひねりがあるデザインを使ってみては? そこで今回は、デザインがすてきなマグカップを選んでみました。

アラビア・パラティッシ(ARABIA社 Paratiishi)

王冠のマークで有名なアラビア社は、1873年にフィンランドでスタートした陶磁器メーカー。北欧の伝統とデザイナーのアイデアが融合した名作を多く生み出してきました。

カイ・ピアンネンによる、この「パラティッシ」シリーズもそのひとつ。1969年の初登場から約40年。廃番と再生産を経て、現在は黒、紫、黄の3種類を購入することが可能です。「楽園(Paratiishi)」の名にふさわしい手描きのフルーツやお花が目を惹きますが、色で印象がまったく変わるのが面白いところです。マグカップでカジュアルに楽しむのもよし、ティーカップを小ぶりのカップとして使うのもよし、ぜひお好きなスタイルで。もの自体の強度もあるので、きっといろいろな楽しみ方ができますよ。取り扱いショップによりますが、価格はおよそ2,500~2,800円前後です(2015年4月10日現在)。

イッタラ・ティーマ(Iittala Teema)

フィンランドのテーブルウェアメーカー・イッタラ。1881年の創業時はスウェーデンのガラス吹き職人ピーター・マグナス・アブラハムッソンによるガラスメーカーでした。その後、いろいろなガラスメーカーや陶磁器メーカーと合併し、現在の形に発展してきました。デザイン好きな人であれば、アルヴァ・アールトによる波打つガラスの花瓶「Aalto Vase」を思い出すかもしれませんね。

さて、この「ティーマ」は、フィンランドのデザイナーカイ・フランクがかつてアラビア社から発表した「KILTA」を元にデザインした食器。1981年の発売から変わらず人気がある商品です。価格も1,800~2,000円台(2015年4月10日現在)と手頃。シンプルで無駄のない機能的な形にモダンな色、新色・廃番などコレクション的な楽しさもあるので男性にも。当然普段使いにもバッチリです。

ヒース・セラミック(HEATH CERAMIC社)

ヒース・セラミックは1948年、サンフランシスコでエディス・ヒースが創業。型に流し込んでつくるハンドメイドの製法を守り続ける老舗陶器メーカーです。ぽってりとした質感なのにどこかモダン。くすんだアースカラーなど独特の色使いがポイントですが、釉薬をかけた鮮やかなブルーや茶色×水色、マットブラックなどあたりが人気のようです。

直営店などはありませんが、マグカップはビームスの一部店舗やオンラインショップ、また個人輸入ショップサイトなどで購入が可能。価格は6,000円~7,000円前後(2015年4月10日現在)。小ぶりなマグと大きめのマグがあるのでお好みで。ただ持ち手が多少変わったデザインなので、洗い場でぶつけないようご注意を。使う分には問題ありません(筆者も小ぶりなマグのユーザーです)。

TULLY'S・for COFFEE Lovers

最後はコーヒーショップのマグカップをご紹介。といってもお店で見る、ぽってりとした白の釉薬掛け&タリーズロゴではなく、店頭では使われていないオリジナルです。マットな白&黒に西海岸風のレタード入り、アメリカのダイナーにありそうな形がおしゃれです。 サイトによると、どうやら「for COFFEE Lovers」シリーズの1アイテムのよう。ドリッパーやサーバーなどのアイテムとなじむデザインなので、そろえて置くのもよいかもしれません。…と言えば一部店舗でしか手に入らない特別な雰囲気ですが、以外とショップ入口のアイテムスペースには置かれている様子。どこでも購入できるのにちょっとかっこいい、そんな気負わない雰囲気がすてきです。1,230円と金額もお手頃なので、春のちょっとしたプレゼントにもよさそうですよ。

いかがでしたでしょうか? マグカップ(器)と言えど、探してみるとデザインも雰囲気もさまざまな物があるんですよね。自分のお気に入りを探すもよし、お祝いにプレゼントするもよし。どちらにしても、せっかくだから長く使えるものを選びたいものです。ぜひこちらの記事をアイテム選びの参考にしてみてくださいね。