ジャズの気分だがポップスもいい、インストゥルメンタルを聴きたいけれど歌モノも捨てがたい、そんなときiOSの「ミュージック」ではプレイリストを作成することが常道だ。そうすれば、自分の好きなアーティストを希望する順序で聴くことができる。しかし、プレイリストを作成するほどではない、そもそもプレイリストには適さない……そんな場合もあるはずだ。

2組のアーティストの曲を適当な順序で聴きたいときはどうだろう。曲を再生している間にアルバムを行き来すればいいので、それほど手間はかからない。問題があるとすれば、アーティスト名やアルバム名の先頭が「A」と「Z」で離れているケースだろうか。『ミュージック』の右横に表示されている移動用の五十音/アルファベットはタップしにくいので、いらいらしてしまうかもしれない。

だが、画面の向きを変える方法がある。「ミュージック」はiPhoneを持つ方向により、再生対象のアルバムを別々に持つことができるのだ。垂直/水平それぞれで異なるアルバムを表示しておけば、再生中の曲が切り替わる前のタイミングでiPhoneを持つ方向を変えると、アルバムも変わる。2台のCDプレイヤーを並べておき、再生対象を切り替える感覚で再生できるのだ。

ただし、注意点がひとつある。水平方向時の再生画面には、再生/停止のコントローラとアルバムの曲リストが1つの画面に表示されているが、垂直方向時の再生画面は独立している。そのため、水平→垂直に切り替えたとき、垂直方向時の再生画面に水平時の曲が表示されてしまうことがあるのだ。そんなときは、慌てず画面左上の「<」ボタンをタップすること。そうすれば、水平方向時のアルバムではなく、垂直方向時のアルバムに戻るはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 iPhoneを水平方向に持ち替えると、アルバムアートワークが一覧される。ここで、垂直方向で再生しているものとは別のアルバムを選択する(このとき再生されている曲は垂直方向時のもの)

2 再生/停止など操作方法は変わりないが、垂直方向に持ち替えると、水平方向に持ち替える前に再生していたアルバムが表示される

3 この時点で再生されている曲は水平方向時のものだが、操作を行えばこの画面の曲を再生できる

4 垂直→水平に持ち替えるとき、アルバムの曲リストではなく再生コントローラを表示していると、水平方向時のアルバムの曲が表示される。そのときは画面左上の「<」ボタンをタップすれば、垂直方向時のアルバムに戻すことができる

(提供:iPad iPhone Wire)