いろんなロボット掃除機を使ってきたけれど……

リモコンも"ルーロ―の三角形"型。手のひらに収まるサイズで、ボタンなどもスッキリとしたリモコンだが、基本はきっちりと押さえて使い勝手がよい

筆者はこれまで多くのロボット掃除機を試用してきた。その中で比べてみると、RULOはきわめてシンプルな機能しか持たず、特に目立った機能があるわけでもない。しかし、インタフェースやメンテナンス性などを含めて非常に完成度が高いと感じた製品だ。

ルンバによってロボット掃除機が一般家庭に普及してから、様々なメーカーが参入して、まさに"戦国時代"とも呼べるようなロボット掃除機市場。各社は競って多機能化や、高度なテクノロジーによる付加価値の提供を続けている。そんな状況で、RULOは"基本に立ち返った"ともいえそうな、異なる角度からのアプローチをしてきた。思わぬところから実力派が登場といった感じだ。

ロボット掃除機の新製品が各社から登場するたびに、だいたいはどこか1点、「惜しいよな~」と思う部分がある。しかし、今回は際立った欠点が見当たらない。強いて挙げるとすれば、家具や壁をうまく回避できなかった際にゴツンと体当たりしていくので、ボディの前面にバンパーや衝撃吸収材のようなものがあるとより安心だ。

個人的には、本体と同じルーローの三角形をしたリモコンもお気に入り。手のひらに収まるサイズの三角形で握りやすい。RULO本体の位置を遠隔操作できるボタンも、車のハンドル操作に近い感覚で、直感的に使いやすい。

表側にある操作ボタンは真ん中の「スタート/ストップ」のみ。基本操作はこれだけなので、機械が苦手な人でも迷わないだろう

そのほかのボタンはカバーを開けたら登場。タイマー予約は「予約」ボタンを何回か押すだけで設定できる

コンパクトで場所を取らずにスッキリと片付く充電台。裏側には余ったコードを引っ掛けておける溝があり、ケーブルをスッキリと収納できるのも気が利いている