買い物やサービスの利用に応じてポイントが貯まるというクーポン系アプリは多いが、店舗やサービスの待ち時間をポイントとして貯めることができるアプリ「time wallet」が登場した。4月2日に都内で「time wallet」を提供するH2H社による製品発表会が開催されたので紹介しよう。

左からエニタイムズの角田代表取締役ファウンダーCEO、浜野執行役員、木村代表取締役、グリーンキャブの高野代表取締役社長、東京モデル事務所Oasis Agencyの鵜池代表

ビーコンが発する電波で店舗の滞在時間を計測しポイント化

発表会では、H2Hの木村雄幸代表取締役が登壇し「time wallet」の基本的なシステムを説明した。木村代表取締役によると、「time wallet」は、専用アプリをインストールした状態でビーコンを設置した加盟店に行くと、端末がBluetoothでビーコンの電波を受信してお店に滞在する時間を計測。滞在時間を「min」という単位のポイントとして貯めることができるというサービス。貯まった「min」のポイント数に応じて様々なサービスや割引が加盟店で利用できるという。今後は「time wallet」からの情報のビッグデータ解析や、加盟店に設置したビーコンインフラを他社に解放していくことで、ビジネスとして成立させたいという。

「time wallet」の説明をするH2Hの木村雄幸代表取締役

「time wallet」を使いながら機能を説明する浜野浩衛執行役員(写真右)

続いて、同サービスの開発を担当したH2Hの浜野浩衛執行役員がビーコンとアプリを使って、「time wallet」のデモを行なった。

「time wallet」の専用アプリでは、メニュー中央にあるグローバルボタンをタップすると、ビーコン圏内の場合はチェックインとなりminが貯められるようになっている。貯めたminを使いたい場合は、画面下のメニューにあるボタンから「使う」画面に移行すれば、利用できるサービスと必要なmin数が表示され、利用したい項目をタップするとクーポンまたは必要な残りmin数が現われる仕組みだ。

写真左のビーコンの電波を専用アプリで受信することでポイントが貯められる

アプリを起動すると現在地でポイントが貯められる・利用できるサービスが、マップと共に表示される

メニュー中央のグローバルボタンでビーコンの検索とチェックインが可能

「使う」画面ではクーポンが利用できる店舗・サービスの一覧が表示される

浜野執行役員は仕様について説明した後、「今は、人と店をつなぐから始まっておりますが、今後、社名の由来でありますH2H、“Human to Human”、人と人をつなぐを見つめながら進化し続けてまいります」と締めくくった。発表会ではこのほか、加盟企業として、タクシー会社・グリーンキャブの高野公秀代表取締役社長やエニタイムズの角田千佳代表取締役ファウンダーCEO、東京モデル事務所Oasis Agencyの鵜池航太代表が挨拶をし、「time wallet」についての期待を述べた。