イギリス原産の大形の牧羊犬「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」は、どっちが羊かわからないレベルにモッフモフである。

オランダのアマチュア写真家であるシース・ボルさんは、牧羊犬姉妹と暮らしている。6歳になるソフィーと4歳のサラは大の仲良しで何をするにも一緒だ。ボルさんはそんな彼女たちにおちゃめなポーズを付けもらって毎日撮影している。

肩を寄せ合って夕日を見る牧羊犬のソフィーとサラ

ボルさんが犬の写真を撮り続けるには理由がある。犬たちの無邪気な姿は人々を幸せな気分にさせる。落ち込んでいる人にも犬の愛くるしい姿を見れば思わずほほ笑んでしまう癒やし効果があるからだそうだ。

「世の中には悪い事がたくさん起きるけれど、僕はそれを少しだけ明るくするやり方を見つけた。みんなが幸せな気分になれば、僕もハッピー。人の気持ちを共有できる犬たちだって幸せさ」。ボルさんは語る

彼の元には、「あなたの写真で1日が明るくなりました」「悲しい時にはあなたの写真を見ます。すると気持ちが明るくなるんです」、そして「あなたの写真をみて、幸せで温かい気持ちになりました」などの多くのメッセージが届くという。

ボルさんは6年前、ブリーダーからソフィーを引き取ったとき、前の飼い主から「ソフィーは写真を撮られるのが好きじゃないよ」と言われたそうだが、そんなことはなかった。ソフィーはカメラを向けると「見て見て!」と言わんばかりに上手にポーズをとるという。

ソフィーは妹のサラよりも、カメラに向かってポーズをとるのがうまくなった。「ソフィーはサービス精神旺盛な子だ。サラはもう少しやんちゃな性格だけれど、クッキーのためならポーズを取るね」と笑う。

また、ボルさんは、ソフィーとサラ以外にも、彼女たちの友達であるオールド・イングリッシュ・シープドッグたちの姿も撮っている。たくさん並ぶ大きな牧羊犬たちの姿は見ていてほほえましい。

この写真はソフィーの誕生日にソフィーとサラ、ジェイソンとアシュリーをマクドナルドに連れて行った時のもの。ソフィーのお誕生日にはマクドナルドが定番となっている

ボルさんは、きれいな景色を見るとそこで犬たちと写真を撮りたくなると言う。もしそのイメージにもっと多くの犬が必要な場合は、友達が飼っている牧羊犬のジェイソンとアシュリーが参加してくれる。

ボルさんは牧羊犬の飼い主が集うコミュニティーを介して、現在のパートナーであるヘンネクさんと知り合った。ボルさんの犬を誰かに1週間ほど面倒を見てもらう必要があった時に、同じく牧羊犬の飼い主であるヘンネクさんが引き受けてくれたのが縁になった。まさに牧羊犬たちは、縁結びの神様といったところ。

ボルさんは将来、仲良しでずっと一緒にいる牧羊犬姉妹の生活を撮影し写真集を作る計画を温めている。ボルさんは、田舎に住んでいるのでよく森を散歩しに行く。その時は、いつも犬たちが一緒だ。休暇も同じで、可能な限り犬たちを連れていくという。

カラパイア

ブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんな みんな 生きているんだ ともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。