日本と同様に売り手市場傾向にある米国だが、勤務するならどこが良いのか。Forbesが調査した結果、1位に輝いたのはやはりと言うべきかGoogleだ。

優れた人材を惹きつけるには報酬だけでは不十分だし、大企業より働きがいのあるベンチャーを志向する人も増えていると言われている。企業はこれまでとは違った"魅力"が必要というわけだが、米国で好まれている企業はどこなのか?

この調査は、ForbesがStatista.comと共同で2万人以上の米国の企業勤務者に聞いたものをまとめたもの。対象としたのは2500人以上の従業員がいる企業で、米国企業のほかに米国で支社を持つ国外企業も含む。

自分が働いている企業を雇用先として推薦するかどうか、同じ業界で他に推薦する企業はどこかなどの質問を行い、25業種から500社を選んだ。

トップ5は、1位がGoogleで2位は日本にも進出している小売業Costoco。3位は石油・エネルギー業のMarathon Petroleum、4位は小売のThe Container Store、5位はアパレルのL.L.Beanとなった。

Googleのトップについて、Forbesはその報酬の高さや福利厚生の良さから「驚きではない」とする。Googleの社員食堂は有名だが、食事をはじめ、大学のキャンパスにいるような環境に従業員は満足しているようだ。

Googleの人事トップ、Laszlo Bock氏は、「世界レベルでの人材の取り合いになっており、優秀な人が働きたくなる職場を作ることがこれまで以上に重要になっている」とコメントしている。

ハイテク系ではトップのGoogleのほか、15位にFacebookがランクインしている。そのほかにも、Intuit(22位)、Apple(55位)、Citrix Systems(57位)、Qualcomm(112位)、VMware(182位)、SAP(189位)、Microsoft(221位)、Amazon(329位)、Salesforce(333位)、Oracle(450位)、IBM(452位)など多数が選ばれた。Appleは世界でもっとも価値ある企業だが、雇用先としては意見が分かれたということだろうか?

このほかに目立ったところでは、Starbucksが100位で外食産業のトップとなったが、McDonald’sは上位500社から漏れている。自動車ではBMWが7位で最高、10位にバイクのHarley-Davidsonが入っており、日産自動車(42位)、Tesla Motors(113位)、Ford Motor(133位)と続いている。

17位のニューヨーク市消防局は公的機関ではトップ、危険を伴う仕事だが「伝統、トレーニング、任務などがそれを上回って評価されている」とForbesは記している。日本企業では日産自動車(42位)、ブリヂストン(215位)、本田技研工業(218位)、トヨタ自動車(258位)、キヤノン(464位)などが入っている。