これからの新生活シーズンで見直したいのが、固定回線やスマートフォンなどの通信費。就職や転勤で引越しをする場合、固定回線を新たに契約し直すという人も多いだろう。この春、通信費を見直す際に、ぜひ注目しておきたいキーワードが"格安スマホ"と"セット割"の2つだ。

まず、格安スマホとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMを使ったスマートフォンのことで、主要キャリアよりも低料金で利用できることが特長。一方、セット割は、スマートフォンと固定回線をセットで契約することで、料金が割引されるサービスだ。NTT東西が光回線を卸売りする「光コラボレーションモデル」が2月より開始したことで、MVNO各社も相次いで同モデルに参入しており、自社ブランドの光回線サービスと格安SIMをセットにした割引サービスの提供を開始している。

格安SIMサービスのラインナップが充実し、さらに固定回線とのセット割も登場したことで、この春は通信費を見直す絶好の機会だと言える。そこで本稿では、格安SIMサービスの「hi-ho LTE typeDシリーズ」、光回線サービスの「hi-ho ひかり」を提供するhi-hoを例に、格安スマホとセット割のメリットを紹介していきたい。

「hi-ho LTE typeDシリーズ」ではバンドルチャージが増量!

まずは、hi-hoの格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」の概要をおさらいしておこう。

hi-hoの格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」

hi-ho LTE typeDシリーズは、インターネットプロバイダとしてもよく知られるhi-hoが、MVNO方式で提供する通信サービス。NTTドコモのLTE・3G網に対応し、全国の幅広いエリアで通信可能。SIMカード単体コースおよびSIMカードと端末のセットコースが用意されており、プランごとに高速通信が可能なバンドルチャージが付与される。チャージ適用時の通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbps。チャージ非適用時の通信速度は最大200kbpsとなる。

SIMカード単体コースでは、バンドルチャージの容量とSIMカードの上限枚数に応じて、3つのプランが用意されている。バンドルチャージが月間2GBの「ミニマムスタート」は月額933円(以下、金額は税抜)、月間2GBを最大3枚のSIMカードで利用できる「アソート」は月額1,409円、月間7GBを最大3枚のSIMカードで利用できる「ファミリーシェア」は月額2,838円。また、ミニマムスタートの1年分の料金を一括で支払うことで割引される「ミニマムスタート 1年パック割」は年間10,000円。

なお、同サービスでは、4月1日よりバンドルチャージが増量され、ミニマムスタートおよびアソートでは容量が月間2GBから月間3GBになるほか、ファミリーシェアでは容量が月間7GBから月間10GBに刷新される。高速通信を利用できる容量が増え、さらに使い勝手が良くなりそうだ。詳細はマイナビニュースの別稿で確認いただきたい

また、同サービスではデータ通信専用のSIMカードのほか、データ通信に加えて090/080/070番号の音声通話を利用できる音声通話対応SIMも提供しており、音声通話対応SIMの場合、各コースの月額料金に700円が加算される。通話料は20円/30秒となっている。

SIMカードと端末のセットコースでは、SIMフリースマートフォンの「ZenFone 5」(ASUS製)、「G2 mini」(LG Electronics製)、SIMフリータブレットの「YOGA Tablet 2」(Lenovo製)の3機種をラインナップ。たとえば、ZenFone 5のセットコースである「ミニマムスタート with ZenFone 5【LTE】」では、端末代を含めた2年間の月額料金は1,980円。3年目以降の料金は、SIM単体コースと同様に月額933円となる。

このZenFone 5で音声通話も利用する場合、月額料金は2,680円となり、さらに通話した分の通話料がかかるが、それでも主要キャリアのスマートフォンと比べると、かなり利用料金を節約できることがお分かりいただけるだろう。

「hi-ho ひかり」は格安SIMとのセット割で割安に

続いて、hi-hoが3月2日より提供開始した光回線サービス「hi-ho ひかり」について見ていこう。同サービスはNTT東西の光コラボレーションモデルを採用した光回線サービスとなり、フレッツ光の回線品質はそのままに割安の料金で利用できるのが特長。

hi-hoが3月2日より提供開始した光回線サービス「hi-ho ひかり」

同サービスの月額料金は、集合住宅向けの「マンションコース」が月額3,900円、戸建て向けの「ファミリーコース」が月額5,100円。光回線とプロバイダサービスをパッケージ化したサービスとなるため、料金の支払先はhi-hoのみで、契約を1本化できることもメリットのひとつ。

なお、既にフレッツ光を利用している人であれば、契約形態を変更する"転用"手続きにより、工事不要でhi-ho ひかりに乗り換えることが可能。新規契約または転用の事務手数料は3,000円だが、3月31日まで実施されているキャンペーンを利用すれば、事務手数料0円で利用を開始することができる。

hi-hoひかりとhi-ho LTE typeDシリーズのセット割引プラン「hi-ho スマート割」

さらに、hi-hoひかりとhi-ho LTE typeDシリーズのセット割引プランが「hi-ho スマート割」だ。両サービスを同一の名義、住所で契約することで適用され、hi-ho ひかりの月額料金から月々200円が割引される。自宅の固定回線とスマートフォンの料金を合わせた月々の通信費を節約したい人にとっては、まさに最適なサービスと言えるだろう。

光コラボレーションモデルを採用した固定回線とスマートフォンのセット割については、hi-ho以外のMVNOや主要キャリアも提供している。ここからは、各社のセット割の料金を比較してみたい。

なお、モバイル料金は、ハイホー、ニフティ、ビッグローブのMVNO各社では音声通話対応SIMとスマートフォンのセットコースを選択し、NTTドコモは新料金プランの月間2GBのプランを選択している。また、光回線については、各社ともマンションコースの料金を用いている。

光コラボレーションを採用した各社セット割の料金比較 ※拡大画像はこちら

割引後の各社の料金を見てみると、ドコモの月額料金が突出して高いのが分かる。ドコモの新料金プランでは国内通話料が定額になるとはいえ、通信費の節約を考えるのであれば、まず選択肢から外しておくのが良さそうだ。一方、MVNO各社の中でも、月額料金が最安になっているのがhi-hoの6,380円であり、同社の固定回線とスマートフォンのセット割が最もコストパフォーマンスが高いと言える。

1人暮らしでも家族利用でも通信費を大幅節約できる

hi-hoの格安SIMサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」、光回線サービス「hi-ho ひかり」、両サービスのセット割の「hi-ho スマート割」について見てきたが、実際にこれから新生活を始める人にとっては、どのプランを選択してセット割を利用するのが良いだろうか。

就職や入学で4月から1人暮らしを始める人であれば、hi-ho LTE typeDシリーズの「ミニマムスタート」を選択して、hi-ho ひかりとのセット割を利用するのがおすすめだ。音声通話対応SIMとZenFone 5のセットコースでは、光回線とスマートフォンの合計料金は月額6,380円。通話料を加味したとしても、現状のキャリアのスマートフォンと同程度の料金で、固定回線とスマートフォンの両方をまかなうことが可能だ。通信費節約のために、自宅に固定回線を引くのを諦めていたような人でも、心置きなく高速な光回線を満喫することができるだろう。

一方、転勤によって家族で引っ越す人は、hi-ho LTE typeDシリーズでは「ファミリーシェア」を選択し、hi-ho ひかりとのセット割を利用するのが良いだろう。ファミリーシェアでは、最大3枚のSIMカードで月間10GB(4月1日から)のバンドルチャージを使えて、データ通信の月額料金が2,838円と格安だ。同プランを家族3人で利用すれば、音声通話の3人分の月額料金を加え、hi-ho ひかりで戸建て向けの「ファミリーコース」を利用する場合でも、通話料を除く月額料金の合計は9,838円。光回線と3人分のスマートフォンが使えて、月額料金が1万円以下というのはかなり魅力的だ。

なお、hi-ho LTE typeDシリーズは、NTTドコモのLTE・3G網に対応した通信サービスであるため、SIMフリースマートフォンのほか、ドコモ端末でも利用することが可能だ。現在、ドコモのスマートフォンを利用している人であれば、新たに端末を購入することなく、既存の端末で月額料金を下げられるのも、hi-ho LTE typeDシリーズのメリットと言える。

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新生活で通信費を見直す際に注目したい"格安スマホ"と"セット割"という2つのキーワード。本稿でも紹介した通り、hi-hoの格安スマホと光回線サービスのセット割は、他社と比べても割安でとくにおすすめだ。この春、新生活を始める人も、そうでない人も、hi-hoのセット割をぜひチェックしてみてはいかがだろうか。