多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「もっと音量を小さくできませんか?」という質問に答えます。

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Android OSにおけるボリューム設定は、電話で話すときに適用される「通話」と着信時の呼び出し音の「着信」、プッシュ通知を知らせる「通知」、目覚ましや警告音の「アラーム」、そして音楽や動画再生時における音量の「メディア」に分かれて行います。それぞれの設定は本体横のボリュームボタンのほか、「設定」の「音設定」でスライダーを使い調整できます。

しかし、各項目の変更幅は大きく、きめ細かい音量調整は難しくなっています。消音状態(ミュート)を含めて「通話」は6段階、「着信」と「通知」と「アラーム」は8段階、「メディア」は16段階です。Android OS標準の機能を使うかぎり、この範囲内で設定するしかありません。

Android OS標準の音量調整機能でも、ある程度の音量を出す場合はそれほど困りませんが、できるだけ音量を絞りたいとき、「メディア」で最小(1)でも音量が大きいのでさらに絞りたいときには限界があります。残念ながら、Android OS標準の機能では対応しきれないため、サードパーティー製アプリに頼らざるをえません。

ここに紹介する「ExtraVolumeSimple」(Google Playで入手可、無料)は、Android OSには本来存在しない音量を擬似的につくり出し、最小(1)より小さい音量に設定することを可能にします。「ExtraVolumeConfig」の簡易版ですが、音量の微調整であれば機能的には不足しません。

使い方はかんたん、起動して「調整」にチェックを入れて有効にしたあと、スライダーを左方向(マイナス方向)へ動かします。すると、Android OS標準のボリュームレベルを下回る音量に設定されるので、「メディア」など各項目の音量もそれにつれて小さくなります。たとえば、「調整」の値を「-5」にしたうえで「メディア」の音量を小さくすれば、Android OS標準の機能ではありえない微小な音量に設定することができます。

Android OS標準の機能では、あまり小さな音量には設定できないため、「ExtraVolumeSimple」などのアプリを活用します

(記事提供: AndroWire編集部)