先日、Xperia Z Ultraを導入した。2013年夏発表、日本発売は翌年1月のモデルであり最新型とは言い難く、しかもSIMフリーではなくあえてau版「sol24」。なぜ、あえていまこの端末なのか? その理由と実際の使い勝手について述べたい。

このサイズ感、この機能

Xperia Z Ultra(正確には「Xperia Z Ultra sol24」だが、au端末としての機能に限定しないかぎりこの表記にする)の導入に踏み切った背景には、約2年愛用してきた初代iPad miniへの不満が募ったことがある。iOS 7のときまでは快適な操作感だったが、iOS 8にアップデートしてからはレスポンス低下が顕著となったことが主な理由だ。

Xperia Z Ultra

iPad miniのサイズ感は、iPhone 3G以来のiPhoneユーザである筆者にとって絶妙な"落としどころ"だった。ソファで寝転がって電子ブックを読むとき、フルサイズのiPadは10分も経つと手持ちが辛くなってくるが、iPad miniならば苦にならない。ディスプレイは大き過ぎず小さ過ぎず、iPhone(5sまで)の画面サイズではもの足りなくなる場面で重宝していたのだ。

しかし、A7搭載の最新モデル(iPad mini 3)に買い替えようという気にはならなかった。その理由は、半年前、iPhone 6を導入したからだ。iPad miniの画面サイズは縦160×横120mm、iPhone 6は縦104×59mmと面積に約3倍の差はあるものの、iPhone 5sのときほどではない。iPhone 6の画面サイズ拡大により、iPad miniに期待してきた要素が減ったことは確かだ。SoCが1世代前のApple A7という点も、"その気"を萎えさせる。

そんなとき、Xperia Z Ultraが目に留まった。画面サイズが6.4インチと聞くと、iPad miniに比べ手狭という先入観を持ってしまいがちだが、さにあらず。IPX5/8相当の防水機能、金属製スタイラスのサポートなど、iPad miniにないフィーチャーもある。特にオーディオ&ビジュアル方面では、拡張性も期待できる。最初はWi-Fi版と(並行輸入品の)SIMフリー版も検討したが、結果としてau版のXperia Z Ultra sol24に決めた。そのワケは……