アイリスオーヤマから、熱風によって揚げ物や焼き物を調理できる「リクック熱風オーブン」が登場した。これを使えば油で揚げることなく、手軽に揚げ物が作れるらしい。しかし、揚げ物はやはり油で揚げてこそ"揚げ物"ではないのか。ノンフライで作れたとして、それは果たして本当においしいのか。今回「リクック熱風オーブン」で、さっそく様々な料理に挑戦してみた。

リクックを使ってみました

筆者は30代独身男性で、料理経験は浅く、数年前までは何もできないに等しかった。「料理男子は好感度が高い」と聞いて、やっと重い腰を上げたものの、作るのはパスタやオムライスなど、簡単な料理ばかり。油はねを怖れているため、揚げ物や炒め物が苦手だ。早い話が、初心者なのである。

そんな男でも1人で何とかなるのだろうか……。

できることは主に3つ

リクック熱風オーブン(以下、リクック)は、アイリスオーヤマが2014年4月に発売した「ノンフライ熱風オーブン」の後継モデルだ。写真で見ると大きいという印象を受けるかもしれないが、実物はそうでもない。見た目よりも軽く、おそらく男性ならラクに持てる重さだ(スペック上は9.8kg)。できることは大きく分けて3つある。

リクック熱風オーブン FVX-M3A

中に網が。この上にさらにフライ用受け皿と網を置いて使う

ボタンが並んでいて操作もわかりやすい

フライ用受け皿

油を吹き付けるためのスプレーボトルも付属

一つは、自分で調理時間を設定してボタンを押すだけの「手動メニュー」。もう一つは、唐揚げやハンバーグなどの全6メニューをボタン1つで調理できる「自動調理メニュー」。こちらは調理時間の指定すら必要ない。最後は、冷えてしまった揚げ物などを温め直す「リクックメニュー」だ。

「冷えた揚げ物を温め直すって、ただの電子レンジじゃん」と思うなかれ。余分な油が網の下に落ちてヘルシーになるだけでなく、熱風で水分も飛ばすので衣のカリッとした食感が復活するのだ。ただ温めるだけよりも、断然おいしくなるというわけ。

とはいっても、言葉だけで説明されてもよくわからない。信じるのは自分の舌のみ。よし、使ってみよう!