ダノンジャパンは3月23日、水切りヨーグルトブランド「ダノンオイコス」から、「ダノンオイコス 脂肪0(ゼロ)」(全3種 / 各160円前後)を発売する。発売に先駆け、このほど新商品発表会が行われた。

左から: 管理栄養士・豊田愛魅氏、ダノンジャパンマーケティング部シニアイノベーションマネジャー・渡辺愛咲氏、同社代表取締役社長・ルイス・ファリア・エ・マイア氏、内科医・関 由佳医師

同ブランドは、2010年のアメリカでの発売以降、カナダ、フランス、イギリス、ポルトガル、スペイン、イタリア、ブラジルの全8カ国で展開。中でもアメリカでは、濃密でクリーミーな食感とその栄養価値から、"スナッキングヨーグルト(間食ヨーグルト)"として、男女問わず支持されているという。

今回は、アジアで初めての発売となる。同社代表取締役社長のルイス・ファリア・エ・マイア氏は、「日本の皆さんのニーズに応えて、ヘルシーでありながら満足感もある新しいヨーグルトの可能性を提案します」と意気込みを語った。

毎日間食する女性は44%、女性のライフスタイルに欠かせないもの

「間食の頻度」(上) / 「間食の我慢について」(下)

同社が実施した「女性の間食の実態調査」の結果によると、女性の99.6%が「週に1~2日以上」間食をしていることが判明。そのうち「毎日」間食をする人は44.3%にのぼっている(2月5日~7日の期間にインターネット上で実施。25歳~39歳の女性1,030名が対象)。

また、間食するきっかけとしては、「疲れたとき」(76.1%)と「口寂しくなったとき」(69.7%)が上位となり、「仕事が一段落ついたとき」(45.8%)、「集中力が保てないとき」(44.9%)もあがっている。一方、「間食を我慢することがあるか」の問いに対しては、76.2%が「我慢することがある」と回答。その理由として、「ダイエット」(50.3%)と「健康」(30.9%)をあげた人を合わせると8割以上となった。

「あなたが間食で食べ物を選ぶときに最も重視していることを教えてください」(複数回答)

さらに「間食に求める条件」を聞いたところ、「おいしい」(86.4%)が最多。次いで、「価格が安い」(39.9%)、「口寂しさを紛らわせる」(38.1%)、「腹持ちが良い」(24.8%)、「カロリーが低い」(22.7%)、「健康・美容に良い」(17.0%)が続いた。同社はこれらの結果から、間食の三原則は「おいしさ」「満足感」「ヘルシー」であることがわかったとしている。

濃密なのに、脂肪分ゼロ&100kcal未満

同商品は、脂肪分ゼロで、1カップ(110g)あたり100kcal未満であることが特徴。さらに、通常のヨーグルトと比べて約3倍の乳原料を使用し、約2倍のタンパク質が含まれる(「五訂増補日本食品標準成分表」における脱脂加糖のヨーグルト比)。

「ダノンオイコス 脂肪0」(ストロベリー / 160円前後)

また、同社独自の水切りヨーグルト製法により、クリーミーなコクと凝縮した食感を実現したとのこと。フルーツソースがカップの底に入った2層式で、水切りヨーグルトの味わいとフルーツソースの程よい甘さがバランスよく楽しめるという。

「ダノンオイコス 脂肪0」(左から: ブルーベリー・パッションフルーツ / 各160円前後)

味は、ストロベリー・ブルーベリー・パッションフルーツの3種類。「日本仕様になっている点として、容量を欧米より少なめの110gにしました。また、フルーツソースのバリエーションも日本人になじみやすいものをそろえています」と、同社マーケティング部シニアイノベーションマネージャーの渡辺愛咲氏。また開発過程で、同商品を実際に食べたモニターから、「ブルーベリーにヨーグルトがからむとチーズケーキみたい」「脂肪ゼロだから罪悪感なく楽しめる」といった声があがったことを明かした。

「不足した栄養素を間食で補う」という発想を

管理栄養士の豊田愛魅氏(左)と内科医の関 由佳医師(右)が「ヨーグルトと間食について」のトークを繰り広げた

同発表会では、内科医の関 由佳医師と管理栄養士の豊田愛魅さんが登壇し、「ヨーグルトと間食について」と題したトークセッションが行われた。

豊田氏は、「間食を"不足しがちな栄養素を補うもの"と捉えてもらえれば、ハッピーなものに変わります」とコメント。また、自身が間食をする際の基準として、「おいしい」「手軽」「少量で満足できる」「できるだけ加工をしていない」という4つをあげ、ヨーグルトはそれらの基準をクリアしていると語った。

医学的観点から見ると、「ヨーグルトには、カルシウム、タンパク質、乳酸菌などの栄養素が含まれます。中でもタンパク質は細胞の一つ一つをつくる上でとても重要です。20代女性の場合、例えば昼食を抜いただけでも1日に必要とされるタンパク質の摂取量が不足してしまいますので、積極的に摂取したいですね」と関医師。

さらに、「乳酸菌は、体の要ともいえる腸の環境を整えてくれるもの。腸内環境が整っていないと、栄養素の吸収が悪くなってしまいます。私の外来でも、乳酸菌を毎日摂取するようにと患者さんにアドバイスしています」と語った。

また、糖分摂取による血糖値上昇の可能性について質問がおよぶと、「血糖値が急激に上がるのを抑えることが大切です。タンパク質を含むヨーグルトや豆乳を間食に選ぶことで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます」とコメントした。

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