今回のテスト環境を紹介

では、ここからはベンチマークテストの結果をみていきたいが、その前にテスト環境の紹介から。今回はGeForce GTX TITANとの比較対象として、以下のカードを用意した。

  • GeForce GTX TITAN
  • GeForce GTX TITAN Black
  • GeForce GTX 980
  • RADEON R9 290X
  • RADEON R9 295X2

このうち、GeForce GTX TITAN Blackは2014年2月に発表こそされたものの、当時はベンチマーク用の評価器材が貸与されず、未評価なままであったが、今回はGeForce GTX TITANと合わせて評価機材が用意されたので、一緒に評価してみた(Photo18~21)。

Photo18:一見するとGeForce GTX TITANとの違いは「TITANの文字色が黒」「ヒートシンク部もやや黒」の2つだけ

Photo19:Photo07と比較すると、バックパネルの出力用コネクタ周りと、PWMコントローラ周りの配線パターンに違いが見られる程度の差でしかない

Photo20:出力はDVI×2、DisplayPort×1、HDMI×1

Photo21:ここではDriverがForceware 347.84βになっているが、これはGPU-ZのみTITAN Xの後で取り直したため

また今回、GeForce GTX 980のみリファレンスボードが用意できなかったので、ASUSよりSTRIX-GTX980-DC2OC-4GD5を借用しての比較となった(Photo22~26)。

Photo22:かなりマッシブな印象のあるSTRIX-GTX980-DC2OC-4GD5。金属カバーを利用しているためもあってか、重量は実測値で1086gだった

Photo23:裏面にもカバー。表面のカバーをはみ出すヒートパイプが印象的

Photo24:ちなみにカード長は290mm、カード高は126mm(どちらも実測値)で、小さめのケースだと搭載が難しいかもしれない

Photo25:PCIeコネクタ側から。ヒートパイプがうねっている様子がよく分かる

Photo26:補助電源コネクタは表面カバーに隠れる形になっており、ちょっとだけ着脱は面倒だった

この製品はコアクロックが定格の1,126MHz(ベース)/1,216MHz(ブースト)→1,178/1,279MHzに変更されたOCモデルなので、厳密にはリファレンスのGTX 980よりやや高速であるが、今回はこのまま比較を行った。比率でいえば5%ほどのOCなので、GTX 980の結果はリファレンスと比較して最大で5%ほどのブーストがある、とご理解いただきたい。

そのほかのテスト環境は表1に示す通りである。なお、以下のグラフでは

  • TITAN:GeForce GTX TITAN Reference
  • TITAN Black:eForce GTX TITAN Black Refence
  • GTX 980:STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5
  • R9 290X:RADEON R9 290X Refence
  • R9 295X2:RADEON R9 295X2 Refence

と表記している。

■表1 今回のテスト環境
CPU Core i7-4790K
M/B ASUSTek Z97-Deluxe
BIOS BIOS 2012
Chipset S/W Intel Chipset Software V10.0.20
Memory XMP-1866 CL10 16GB
(Corsair VENGEANCE CMZ16GX3M2A1866C10 8GB×2)
Video GeForce GTX TITAN X Reference GeForce GTX TITAN Reference
GeForce GTX TITAN Black Reference
ASUS STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5
RADEON R9 290X Reference
RADEON R9 295X2 Reference
GPUドライバ GeForce Driver 347.87β GeForce Driver 347.52 WHQL Catalyst 15.3.1 Beta
Storage Intel SSD520 128GB(System) + HGST HDP725050GLA360 500GB(Data)
OS Windows 7 Ultimate 64bit 日本語版+SP1