――これまで数々の作品に出演され、キャリアと実績を積み重ね、いまなお演じることに情熱を燃やされています。女優業の醍醐味を教えてください。
とにかく好奇心が旺盛なの。年々、人間に対する好奇心が湧くんです。役を演じれば演じるほど、もっと知りたくなる。人間って謎で、神秘に満ちていて、感情的にその人を知る。頭では理解することはできても、本当に人間って違うんだなって思わせるところがあって、それがやりがいなの。
――今後、挑戦してみたい役はありますか?
男の役ね!
――どうしてですか?
何でって、やりたいじゃない!?(笑) 『エンジェルス・イン・アメリカ』という作品で、1回だけ小さい役で男性役をやったことがあるけれど。老人のラビの役でね。男の人の心理がわかるかもしれないので、なりきって演じ切ってみたいです。
――本作で19回目のアカデミー賞ノミネートを果たしました。次で20回のノミネートとなりますが、アカデミー賞への思いをお聞かせください。
私はついているんだと思います。私がデビューした頃は、40歳以上の女優は仕事がなかったの。今65歳でまだ仕事があるっていうことが素晴らしいと思うし、仕事をくれる人がいるってことがとにかくありがたいわ。
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