説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「100MB超のアプリを誤って4G回線でアップデートしてしまいました……」という質問に答えます。

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かつてiOSアプリといえば数メガバイト、大きくても数十メガバイトが相場でしたが、いまでは100メガバイトを超える大容量のものも珍しくありません。表計算やワープロアプリは特に大きく、どれも200~500メガバイトほどの容量です。リッチなグラフィックを駆使したゲームアプリには、1ギガバイトを超えるものも存在します。

そのようなアプリのバージョンアップが配布された場合、アップデート作業のタイミングが重要です。うっかりアップデートを実行しようものなら、作業が完了するまでそのアプリを起動できなくなります。ある程度時間の余裕があるときにアップデートを開始することが基本で、ましてや「すべてをアップデート」を実行するときは慎重にならざるをえません。

なお、モバイル回線利用時のアップデートは、100メガバイト以下のものに制限されています。Wi-Fi未接続時に100メガバイト超のアップデートを実行しようとすると、「このアイテムは100MBを超えています」とメッセージが表示され、「キャンセル」を選ぶことで作業を取り消すことができます。

ここで「OK」を選ぶとアップデートが始まり、ボタンが「■」に変化しますが、心配することはありません。アプリデータのダウンロードは開始されるものの、直後に一時停止状態となります。次回Wi-Fi回線につながったときダウンロードが再開されるので、そのまま放置しても差し支えないでしょう。

ただし、一時停止状態とはいえアップデートの手続きは開始されていますから、そのアプリは待機中となり起動できなくなります。一時停止状態のまま放置するより、「■」をタップして一度アップデートを完全停止したほうが不便はないでしょう。

Wi-Fi未接続時に100MB超のアップデートを開始しても、直後に一時停止状態となります