1000人の会社社長や、たとえ3人しかいないプロジェクトリーダーであっても、人を率いるにあたって大事なことは何だろうか? 革新的な思考を持っていれば人はついてくるかもしれないし、カリスマ性かもしれない。

だが、人を率いる上で共通した重要なスキルがある――コミュニケーション能力だ。

素晴らしいコミュニケーション能力なしにリーダーになることは不可能だとするForbesの記事「素晴らしいリーダーが知っているコミュニケーションの10の秘密(原題:10 Communication Secrets of Great Leaders)」が、コミュニケーション能力アップに欠かせないポイントを書き出している。

何が重要?

コミュニケーションの本質は人とのやりとり。記事ではまず、コミュニケーション能力の土台として、自分が率いる人やグループのムード、態度の変化、何が懸念となっているのか? といったポイントに目を配る必要があると指摘。その上で、以下の7点を注意点として挙げている。

信頼を得る

人は信用しない人の話に耳を貸さない。

だから、まずは信頼される人になろう。嘘や大げさなことは口にせず、誤ったことをしてしまっても、信頼関係があれば大体の場合人は許す。

だが、信頼がない場合は許さない。

距離を近く

信頼されるためにも、人々の気分や変化に敏感になるためにも、「近い存在」となるように心がけよう。

一方通行のお説教ではなく、会話を続ける。距離を縮めるようなオフィスの配置を考えるのもよさそうだ。

曖昧な言葉は使わない

曖昧な言葉はよくない。具体的かつ明確に伝えよう。

「良い接客を」というよりも、「接客のここを変えよう」と具体的な指摘をした方がわかりやすいし、伝わる。

ギブアンドテイクなら、ギブにフォーカス

新しい情報や知識を習得するだけでなく、それを伝えるのがリーダー。

チームにどんな貢献ができるか、支援ができるのか、リーダーだからこそ考えたい。

エゴはすてて共感を

傲慢な態度はよくない。メンバーに共感し、それを言葉と態度で示そう。

おのずと言葉遣いが変わり、メンバーの意見を聞くことができたり、不安を察知できるだろう。

そのようなリーダーに対して、人は透明性やオープンさを感じるはずだ。

何を話しているのか理解していますか?

よく理解していなかったり、把握していないことについて話すことは控えた方が良い。それは周囲に伝わり、不信感を招く。

わかっていないことは聞くべきだし、把握していないのに目標を課すべきではない。リーダーならば、口を開いたときに"何を"、"どう"話すかが大切だ。

一人ひとりに話しかける気持ちで

一人ひとりと話す時間がない場合は、集団を相手にしながらも、一人に向かって話している気持ちを持とう。

いかがだろうか。何となく出来そうな気持ちになったかもしれないが、焦りは禁物。

自分は周囲と対話をする気になっても、相手にはその気がないかもしれない。ここは時間をかけて成功と失敗を繰り返し、距離が縮まることで相手の変化にを機敏に感じ、どのような伝え方が効果的なのか、わかっていくようになるだろう。