光浦靖子(みつうら やすこ)
1971年愛知県生まれ。幼なじみの大久保佳代子さんと結成した「オアシズ」でデビュー。バラエティ番組、ラジオ等出演するほか、舞台やコラム執筆など多彩に活躍している。

お笑い芸人の光浦靖子さんがこのほど、さまざまな悩み相談に答えるエッセイ『お前より私のほうが繊細だぞ!』を上梓した。

寄せられた悩みには、「先生が好き」「私を置き去りにした彼氏」「本当の女子力とは?」「友達の結婚式が退屈」「好きな人にゲボをかけた」などなど、恋愛・結婚をテーマにしたものも多い。

「読者の悩みに、輪をかけて『お前より私のほうが、もっともっと繊細だぞ』という態度で私は答えています」と同著で語っている光浦さんに、ご自身の恋愛にまつわる話を聞いた。

「ビッチ化計画、バブルよもう一度」が今のテーマ

――光浦さんは著書「お前より私のほうが繊細だぞ!」の冒頭で、後で読み返してみて、「自分のメンタルが落ちまくってる時期、落ち着いた時期、浮かれまくってる時期、手に取るようにわかって」と書かれていましたよね。本の最後のほうは「いい人になりたい」という時期のようでしたが、今はどういう気分ですか?

「いい人になりたい」っていうのはずっとあることはあるんですけど、演じて「いい人」になるのも疲れちゃうんでね。それでイライラすると自分が損するし疲れちゃう。だから、今のテーマは「ビッチ化計画、バブルよもう一度」ですね。とりあえずワンレンにしようと思ってます。

2015年に入ってからそうしようと決めたんですけど、モテたいとか、人生を変えたいとかいろいろありまして。ビッチなほうが男が手を出しますからね。男の人もナイーブな生き物になってきたので、こちらが手を出される演出をしないといけないと思ったんです。

――そのために何か実際にやっている行動ってありますか?

食べ物を食べるときに、いちいち口紅を気にしながら運ぶとかね、おしゃべりに夢中になってお寿司のネタが渇いちゃうとか、そういうことをコツコツと……。

――そうなんですね(笑)。周囲はなんて言われてますか?

頑張れって言ってますね。友達は、もう私が抜け駆けしたって怒る人はいないですからね。男の芸人さんたちは、もう私のパーソナリティやキャラクターを知ってますから、それは合わないと言われました。もう私の恋愛話にはのってくれないんですよ。

でもまあ、人に評価されないことをコツコツ頑張るのって、引きで見たら面白いじゃないですか。だいたい私がやってきたことってのは評価されないし。今回も新たな企画を立ち上げて何をしてるんですかって世間は思うかもしれないんですけどね。