子育ては、何かとお金がかかるもの。子育て家庭では、毎月の固定出費のうち何を節約しているのだろうか? 生命保険や自動車保険などの「保険費用」か、それとも家や車などの「ローン費用」か、はたまた電気・ガス・水道などの「公共費用」か、やっぱり携帯・インターネットなどの「通信費用」なのか?

こんな素朴な疑問を解消すべく、マイナビニュースでは読者アンケートを実施した。今回の調査は、子供を持つ全国の男女300人のマイナビニュース読者を対象に実施したもの。調査期間は2015年1月21日から1月25日まで。なお今回の調査では、年長の子供が幼稚園児という回答者が最も多く全体の62%(186人)、学生を抱える回答者は全体の28.7%(86人)だった。結果は以下の通りだ。

子供を持つ全国の男女300人のマイナビニュース読者を対象に聞いた

同調査において「普段の生活において、家計の節約はおこなっているか?」と尋ねたところ、「行っている」が33.3%、「少しだけ行っている」が44.3%という結果。合計で77.6%の人が何らかの節約をしている、または節約の意識をもっていることがわかった。

節約を行っている家庭は、全体の77.6%に上った

「保険費用」「ローン費用」「公共費用」「通信費用」のうち、高いと感じる固定出費はどれだろうか? 「非常に高いと思う」「高いと思う」と答えた割合が最も高かったものは「公共費用」で87.7%、次いで「通信費用」が86%、「保険費用」が85%と続き、「ローン費用」は78.3%だった。ちなみに「通信費用」は「非常に高いと思う」の割合が37%となり最も高かった。

「非常に高いと思う」「高いと思う」と答えた割合が最も高かったものは「公共費用」で、以下「通信費用」「保険費用」「ローン費用」と続く

次に「保険費用」「ローン費用」「公共費用」「通信費用」の節約レベルを尋ねた。すると、節約を「行っている」「少しだけ行っている」と答えた割合が最も高かったものは「公共費用」で71%、次いで「保険費用」が60.3%、「通信費用」が60%で続き、「ローン費用」は54.7%となった。

節約を「行っている」「少しだけ行っている」と答えた割合が最も高かったものは「公共費用」で、以下「保険費用」「通信費用」「ローン費用」と続いた

家計を節約するにあたって、一番節約できそうなものについては、「公共費用」が36.3%で最も高く、次いで「保険費用」が26%、「通信費用」が22.0%、「ローン費用」が12.3%という結果だった。

一番節約できそうなものは「公共費用」が最も高く、以下「保険費用」「通信費用」「ローン費用」が続いた

調査結果から子育て家庭の「通信費用」について考える

今回の調査では、子育て家庭における8割弱が高い節約意識を持っていることがわかった。また固定出費の中では「公共費用」と「通信費用」の料金が高いイメージが浸透していることがわかった。しかし「公共費用」を切り詰める一方で、「通信費用」はあまり節約できていない様子もうかがえる。例えば、電気・ガス・水道などの「公共費用」は、使わなければ使わなかった分だけ節約できる。しかし「通信費用」は、いまや定額プランが常識。節約にも限度がある、というのが現実なのかも知れない。であれば、「通信費用」で節約するにはプロバイダや携帯電話会社を慎重に選ぶ必要がありそうだ。

では「通信費用」を抑えるには、どんなプランを選べば良いのだろうか。今回の結果を踏まえると、通信キャリア各社の競争が激化しているスマートフォンの学割サービスを利用するのも考え方のひとつ。NTTドコモの「U25応援特割」、KDDI(au)の「auの学割」、ソフトバンクの「家族の学割」の活用だ。子育て家庭は、現在支払っている通信費用を圧縮できる可能性が大きい。

「固定回線と固定電話、携帯電話を契約していますか?」という質問の結果

具体的には、どの会社のプランを選べば良いだろうか? ひとつの指針として、マイナビニュース別稿「学生も家族も嬉しい2015年の学割!! - 家族にもっともお得なキャリアはソフトバンク? 」を参考に、学割プランの比較検討をしてみたい。

まず、通信大手3社とも学割を提供しているが、ソフトバンクの学割では、25歳以下の子ども、その家族ともに毎月500円が割引されるほか、毎月1GB(1,000円相当)のデータ量が増量される。また、ソフトバンクの学割は対象ユーザーが25歳まで割引が継続するというメリットが特徴である。子どもに3年以上の長期利用を考えている家庭にとってはソフトバンクが最もお得になるプランであると言えよう。また、別稿「キャリア3社の光セット割を比較 - 単身者、学割と併用する家族はソフトバンクが優位に? 」においても、1人あたり月間5GB程度を利用する家族では、学割と併用可能な固定回線とのセット割を利用すればソフトバンクのお得度合いが最も大きくなる。興味のある方はこちらも節約の参考にしていただきたい。

冒頭で述べた通り、何かとお金がかかるのが子育て。利用環境に最適なプランを見つけて、賢く節約したいところだ。

(執筆:大石はるか)