2月18日、コンシューマエレクトロニクス関連の最新テクノロジーを紹介する「CES Unveiled Tokyo」が東京都・港区にて開催された。初お披露目された製品や先進的な技術など、各社のユニークな展示を写真とともに紹介しよう。

ラスベガスで開催される新年恒例イベント「International CES」が東京にもやってきた!

CES Unveiled Tokyoは、米ラスベガスで1月6日から9日まで(現地時間)行われた「2015 International CES」に引き続いて開催された。今回が初の開催で、同じく第1回目となる「2015 International CES Asia」への架け橋に位置付けられるイベントだ。ちなみに、2015 International CES Asiaは中国・上海で5月25日から27日まで開かれる。

ギブソンブランドからスピーカー&ヘッドホン登場

GIBSON GUITAR COPR. JAPAN(以下、ギブソン)のブースでは、未発表のスピーカーとヘッドホン2モデルが展示されていた。発売日や価格などは未定だ。

ギブソンといえばギターだが、CES Unveiled Tokyoの場で初めて披露されたスピーカーとイヤホンによって、"聴く"ためのオーディオ機器へ参入することになる。ブースでは、子会社であるティアックや業務提携しているオンキヨーとの連携をアピールしていた。ギブソンのギターで弾いて、ティアックの録音技術で録り、オンキヨー(e-onkyo music)のコンテンツを、ギブソンのスピーカー&ヘッドホンで聴く。このようなスタイルを提唱していきたいとする。

スピーカーは4/6/8インチで展開。ブースではe-onkyo musicのコンテンツが再生されていた

ティアックの「TASCAM」ブランドから発売されているオーディオIF「US-366」も再生に使用されていた。最大24bit/192kHzに対応し、ハイレゾ音源も再生可能

オープンエアー型(写真左)と密閉型(写真右)のヘッドホン2モデル。密閉型のほうは、色別でそれぞれ「standard」「custom」「studio」の文字が確認できる

ハウジング部にはギブソンブランドのギターと同じ木材を使用

いずれのヘッドホンも内側にはGibsonロゴの「G」がデザインされている。なお、密閉型ヘッドホンのイヤーパッドはマグネット式で脱着可能だ

ギブソンのほか、ニューオプトもハイレゾ音源に対応した「KHシリーズ」からヘッドホンアンプやDACを出展していた。

アルミ削り出しのポタアン「KH-01P」(写真左)と、据え置き型のヘッドホンアンプ「KH-07N」(写真右)

質問を投げかけてくれる人工知能

イナゴのブースにて。対人のような自然な会話を実現する「netpeopleアシスタントプラットフォーム」のデモの様子。音声で「近くのイタリアンレストラン」を検索すると、候補を絞り込むためユーザーに質問を投げかけてくる。運転中など様々な場面で活用できるとする

アプリックスのブースにて。アップル社のスマートホーム規格「HomeKit」に対応したBluetooth Low Energyモジュール搭載の家電製品(いずれもドウシシャ製)を展示していた。iPhoneの音声認識機能siriに「照明つけて」と話しかけると明かりがつくというデモ

モジュールを組み込んだ扇風機とセラミックヒーター。スマートフォンを持ったユーザーが離れると自動で電源がオフに、再び近づくと電源がオンになるほか、温度や湿度などの状況も教えてくれる。ちなみに扇風機は、スマートフォンが通話中状態になると"気を配って"回転を止める

NeuroOnのブースにて。睡眠状態を記録するアイマスク型のデバイスだ。データ記録のほか、眠りが浅くて起きやすいタイミングで振動と音によってユーザーを起こす

アンカーブースではモバイルバッテリーなどを展示。写真左の「Astro Mini」は手のひらにすっぽりと収まるサイズながらバッテリー容量は3,200mAhだ。一般的なスマートフォンであれば1~2回充電できる

コーボルトジャパンのブースにて。さっとひと拭きで窓掃除が完了する窓用クリーナー「VG100」(写真左)と、D字型のロボット掃除機「VR200」(写真右)

ShuRブースでは、手話とITを融合させた取り組みを紹介していた。写真左は手話表現の意味を調べたい時に使うオンライン辞書「SLint」。ユーザーは閲覧だけでなく手話の意味の投稿もできる。写真右はビデオチャットを利用した手話通訳のデモの様子