【レポート】

仕事ができるキャリア女性が言いがちな「好みは尊敬できる人」の罠

「尊敬できる人」の正体とは

女子に「どんな人がいいの? 」というトピックスを投げ込んだ時、やったら多いのが「尊敬できる人」という答え。「好みのタイプは"優しい人"じゃなくて"尊敬できる人"」と唱えた人限定の美白効果でもあるんでしょうか。そりゃ確かに、「なんじゃそりゃあああーーー」と、一挙手一投足を見るたびダイナミック海老反りしたくなるようなダメ人間より、尊敬できる人の方がいいですよ。肋骨を痛めるのはよくありません。

この答え、無難に見えますが、そういう安全牌にこそ罠は潜んでいるもの。今回はそんな「尊敬できる人」を望む女子像と、彼女たちが選びがちな男性像に迫っていきたいと思います。

「尊敬できる人」は「仕事能力」が高い人?

そもそも人が誰かを尊敬する時は、能力や人柄、考え方や生き方など、何かしら「自分との違い」があって「憧れ」という要素が入った時に生まれるもの。なので本来「尊敬できる人」は、その人の性格や能力ごとに違うはず。「ついカッとなっちゃうから、いつも穏やかな人を尊敬する」もあれば、「臆病でなかなか行動に移せないから、すぐいろいろ挑戦できる人が好き」もある。

と・こ・ろ・が! 「尊敬できる人が好き」という女子に、「その"尊敬できる人"はどんな人で、どんなところがいいと思うの? 」という部分を掘り下げて聞いてみるとこんな感じの答えのことがとても多い。

「仕事ができる男性ってかっこいい! 自分で成果を上げる人ってやっぱ尊敬できるよねー」

「物事を論理的に考えて、適切な判断を下せる人って頼れそうだし、尊敬するんだよねー」

「数字出している人って要点を把握するのが早いし、スマートで尊敬する」

「部下にも優しくて、チーム全体の人のことすごく見てくれるんだよね。上の人なのに。尊敬する」

要は彼女たちのいう尊敬できる人は、「仕事ができる人」「会社組織上で成果を出している人」という点にフォーカスされているようです。

「尊敬できる男性」が好きな女性のタイプ

では、そんなできる男性にはまりがちな女性はどんな人でしょうか。

1.若い女性

2.キャリア女性

3.若いキャリア女性

あ、身も蓋もない? 予想通りすぎてツマラナイ?? でもね、現実! これが現実!!

学生時代を終え、社会人として働き出したフレッシュマンは、自分自身で仕事をしてみて「稼ぐ・働く」という大変さを思い知ります。すでに活躍している労働者に尊敬のまなざしを向けがち。すると自然に、「会社の仕事ができる先輩、カッコイイ! 」となる。仕事は経験値が結構ものをいうので、たとえ数年後には自分でできちゃう仕事でも、今の自分ができない仕事をこなせる人は尊敬の対象となります。つまり、若いときは「尊敬できる人」のスコープがすごく広い。

相手にはさらに「できて」ほしい

あとですね、基本的に新人女性って同期男子よりできる子が多いんですよ。新卒採用時の「男の子より女の子の方が優秀なんだよねー」という話は、どこの会社の人事担当からも死ぬほど聞きます。どうしてかというと、一般的に女子の方が真面目で、コミュニケーション力においては同世代の男子よりも圧倒的に上であるからだそうで。まあ、女のコミュ力って小学校入学以前には確立されてるという話もあるぐらいですし、確かに年期が違います。

そんな背景がありつつ、「よーいドン」でキャリアの第一線を走ろうものなら、同世代の男の子がバカに見えちゃったりして。話が合わなくなっちゃったりして。仕事も自分よりできない、下手すれば自分よりも稼いでいない男なんて、と思っちゃったりしたりして。

しかも仕事ではバリバリ男と同列か、うっかりそれ以上の成果をあげているキャリア女性。プライベートでくらい女の子したいにゃん。プライベートでも頼られるのイヤだにゃん。私だって女の子だにゃん。だからにゃんにゃん甘えさせてくれるような頼りがいがあって、自分よりできて、自分が「下」になれるような「尊敬できる人」と付き合いたいにゃん。

鉄の女と呼ばれた私の鎧を脱がせて! みたいな願望もあったりなかったり。いや、ないなんて言わせないよ?

できる男がやりがちなビジネスロジック偏重トーク

さて、そんな彼女たちが夢見てしまう「尊敬できる人」。しかし彼らが職場で見せる「頼れる姿」は、市場主義経済が幅をきかせるビジネス荒野でのみ能力を発揮するタイプのスタンドかもしれません。

「(仕事が)できる男」と付き合ってみた結果、プライベートがまるでオフィスのような魔空間に大変身! ちょっとした会話のつもりが、なぜかディベートに!? 喧嘩なんてしようものなら、まるで上司からのレビューのようにこき下ろされる!!! なーんて事例があるあるです。

できる男がやりがちな、ビジネストーク文言の代表例がこちらです。

「結局、論点はどこなの? 」

「それでこの話の結論は? 」

「それ今、必要な話? 」

「優先順位をつけてくれる? 」

だから、ここ、会社じゃないからな? 今、組織論の話はしていないのですが?? ……そう、こうした「プライベートのオフィス化発言」をしたら要注意。「仕事"だけ"できる男」の可能性が非常に高いです。

なのに、下手に彼の「仕事能力の高さ」や、それによって得られた「社会的な評価」に憧れて付き合うと、「こんなに認められているあの人がいうことなんだから、正しいはず……きっと私がおかしいんだ」「私の言い方が悪かったから、彼をイラつかせてしまったんだ」なんて自虐が入る人が後をたたないんです。こうしてモラハラ案件が出来上がっていくわけですね。

絶対にその反省、違うからーーーー!!

プライベートとオフィスの同一化問題

このような、仕事だけできる男性は、自分たちは日々パフォーマンス高く行動し、会社、ひいては資本主義社会に貢献し、日本経済と世界経済に寄与している自負があります。だから「成果を出している自分」の態度や考え方、振る舞いをプライベートに持ち込むことが「問題」だなんて、ミジンコクリオネほども思っていません。

だって、「問題点」を解決して、仕事を成功に導いているから。その結果、自分自身は評価されていくから。だからそのストラテジーを男女間に持ち込むことが、関係破綻に繋がるなんて思いもよらない。その「ストラテジー」は彼らの成功体験を重ねた結果、実績のある「成果物」なのだから。

ですが、若い女性は彼らの無駄に自信満々な態度にだまされてしまいがちです。「同年代の男性陣がワタワタして頼りがいがない」というひいき目があるからか、「先輩は自信があるからかっこいい! そんなに自信満々ならきっと正しい!! 」となってしまいがち。さらに「彼にいろいろ教えてもらってる。私は成長できてる」というポジティブなバイアスがかかると、どんどん彼からの「指導」は増えていきます。ま、「俺にとって都合のいい君」を育成してるだけなんですけどねこれ。

でもそれは、あくまで人事制度上の成果物であって、決して男女のパートナーシップに当てはめられる万能薬ではないんです。

こんな「できる男」は捨てちまえ

ここまで見てきたように、ビジネス世界での切った張ったで成果が出せる男はスーパーロジカルで頭の回転が速いことが多いです。そんな冷徹クレバーなチャコールグレーの脳細胞に惚れこんで、オフィスとプライベートの同一化に耐えられるなら、それは1つの好みであり、選択です。

ただし、あなたは「できる男」が望む「俺の生活を邪魔しない君」というポジションをずっと貫徹できますか? 彼の望む便利なツールであることを許容できますか??

ビジネスパーソンとして圧力にさらされている彼らは、「外で頑張っている俺を家で癒やしてくれ、機嫌を損ねない所有物」を求めています。「尊敬」の矢印が一方通行である限り、お互いを思いやる対等な関係はありません。お互いが尊重し合い、思いやらなければ、持続的で文化的なパートナーシップなんて築けないですよ。

そんな魔空間イヤだ! と思うのなら、「仕事能力の高さ」だけを「尊敬」という言葉に安易に落とし込んでしまうのではなく、「自分が望む関係を築ける相手かどうか」の部分をきちんと考えましょう。「彼の地位を利用してのしあがる」というスターダム野望があるんだったら「ガンバレー」としか言えません。「同世代はつまらないから、経験ある人に成長させてほしい」という調教願望があるんだったら、結構な割合でモラハラ男に当たるので(彼らは獲物をよく見ている)、ホントにお気をつけください。

あとね、声を大にしていいたいんだけど、安易な「尊敬できる男」傾倒はホントに不倫案件の温床なので、ちゃんと考えてね! もう損害賠償の噂は聞きたくありません。ぱぷこでした。

※画像は本文と関係ありません


<著者プロフィール>
ぱぷりこ
ブログ「妖怪男ウォッチ」の中の人。ラブ魔窟でエンカウントした妖怪男女と自意識の供養に全力を注いでいる。恋愛相談は最終的にすべて「うん、哲学しよ? 」に持っていく思考原理主義。女子会では、占い師呼ばわりされて終身恋愛顧問になるか、二度と呼ばれないかの二択。
ブログ「妖怪男ウォッチ
Twitter: @papupapuriko

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