2月12日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されている「CP+2015」。ケンコー・トキナーは新しく発表されたレンズ(2製品)を展示し、カメラボディに付いた状態で手に取ることができた。ただし、まだ開発途中とのことで、自分のカメラに付けて試すことはできなかった。

久しぶりにリニューアルした「AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX」

トキナーブランドとしては久しぶりにフルモデルチェンジとなった。大口径標準ズームの発表は、実に十数年ぶりだという。「AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX」は手ブレ補正などの機能は搭載せず、画作りに注力したとのこと。そのためか、トキナーらしく質量は約1kgと重めである。

ズーム全域でF2.8の「AT-X 24-70mm F2.8 PRO FX」

11-20mmでF2.8の明るいレンズ

AT-X 11-20 PRO DX」は、「AT-X 116 PRO DXII」の上位モデルだ。11-16mmのAT-X 116 PRO DXIIより少し望遠側を広げた11-20mmのズーム幅となっている。

全域でF2.8の明るさを確保した「AT-X 11-20 PRO DX」

映像用レンズも展示

ケンコー・トキナーは最近、映像用機器のレンズも手がけるようになった。一眼レフ用レンズの工学系はそのままに、絞りやフォーカス、ズームをすべてレンズ側で調整できるようにしたものと考えてよい。基本的にはマニュアル操作だ。マニュアル調整リングを付けるために、内部の構造が一眼レフ用レンズより複雑になるという(最近の一眼レフ用レンズは電子制御が一般的で、マニュアル調整リングが少ない)。

シネマレンズ。映像撮影では、カメラマンとは別の人が操作しやすいようにギヤをかませて使うことがあるため、操作リングにギヤが付いている

最近は大手カメラ店でも見かけるようになった、Blackmagic Designのシネマ用カメラに取り付けたところ。左のカメラはマイクロフォーサーズマウントで、右のカメラはキヤノンEFマウントだ