日本マクドナルドが2月10日から開始するキャンペーン「ワールドマック ハワイ」。ハンバーガーをはじめ、ハワイ州観光局がフードとしては初めて公認したメニュー5種類を販売する。全国発売に先駆け、一部の店舗では先行販売が始まっているキャンペーン商品をひと足お先に味わってみた。

2種類のパティの「ハワイアンバーベキューポーク」

マクドナルド「ワールドマック ハワイ」

まずは「ハワイアンバーベキューポーク」(単品390円)から。ハワイの伝統料理・カルアポークをイメージしてハンバーガーで再現されたメニューで、ポイントは2種類のポークだ。アメリカ産の豚肉を使用したポークパティの上に、4時間以上加熱して柔らかく煮込んだほぐし豚肉がもう1層重ねられているのがポイント。カルアポークのほうはスパイシーながらもまろやかな味わいで、パティは塩味と香辛料で結構辛い。しかしながら、同じ豚肉でも異なる味わいと食感がハンバーガーの中心でしっかりと印象付ける。

「ハワイアンバーベキューポーク」(単品390円)

肉を取り囲む具材は「コールスローフィリング」。シャキシャキとした千切りレタスと玉ねぎ、にんじんを加えたコールスローから成り、豚肉の油っぽさを抑えて、サッパリさせてくれる。また、全粒粉を加えた生地にゴマを加えた四角いバンズは、フカフカとした食感と香ばしさでハンバーガー全体を優しく包んでいる印象。これにアクセントとして使われている、トマトペーストに香辛料とパイナップル果汁が使われた「ハワイアンバーベキューソース」がハワイアンっぽさをさらに盛り上げてくれる。

ハワイの定番料理をハンバーガーにした「ロコモコバーガー」

「ロコモコバーガー」(単品390円)

次に、2種類目の「ロコモコバーガー」(単品390円)を試食。こちらもハワイの定番料理・ロコモコをハンバーガー仕立てにしたもので、「ハワイアンバーベキューポーク」よりも味の予想がつきやすい商品。

包み紙を開いた第一印象は「ものすごいボリューム!!」。真ん中には、オーストラリア・ニュージーランド産のビーフを使用したパティが2枚、さらに目玉焼きとスライスチーズ、レタスが上下のバンズに挟まれており、ひと口目はまさに"頬張る"といったボリューム感だ。食べてみると、あのロコモコの味が上から下から何層にもまたがって一度に味わえる感じ。

そしてユニークなのがバンズ。表面に粉チーズをトッピングして香ばしく焼き上げられたバンズはややしょうゆ味のおせんべいのような独特な風味をもたらし、「この味の正体はなんだろう??」と思わず何度も商品を確認してしまったほどで、あまり食べたことのなかった食味。

それから2種類のソースも秀逸。焼いたビーフの旨みと香りを凝縮させたソースをベースに野菜と香辛料を加えてコクと甘みを添えた「グレービーソース」と、酸味を抑えたマヨネーズにレモンの香りを加えた「スィートレモンソース」のスパイシーさと酸味の差し引きがなんとも絶妙で、上から下まで冒険心の詰まったユニークなハンバーガーだ。

キャンペーン商品の包装紙には「ハワイ州観光局公認」マークも

3種のベリーの果肉の「ハワイアン パンケーキ ミックスベリー」

お次はデザートメニューの2品を。まずは「ハワイアン パンケーキ ミックスベリー」(420円)から。日本でもここ数年ブームのパンケーキだが、パンケーキ好きならひと口食べて「あぁこれは間違いなくハワイアンパンケーキ!」と納得できるはず。

「ハワイアン パンケーキ ミックスベリー」(420円)

ハワイアンパンケーキというと、主にハワイのカジュアルレストラン「エッグスンシングス」を発とするタイプのパンケーキで、モチモチとした食感が特徴。さらにその上にホイップクリームの塔がそびえ立ち、マカデミアナッツ、ココナッツ等のトッピングがされているものだが、見た目はまさにそれを再現している。そして実際に食してみると、薄くてふわっとした軽い口当たりで、生地そのものは甘さが少なく、トッピングやソースをプラスして味わいを楽しむという味覚もまさにハワイアンパンケーキだ。

口どけのいい軽いテイストのパンケーキなので、重くてどっしりとしたケーキ類が苦手な人でも何枚もいけそう。さらに、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーの3種のベリーの果肉たっぷりのベリーソースは食べごたえがあり、ソフトクリームのトッピングとともに、温かなパンケーキの上に、相反する冷たく甘いおいしさが広がり、飽きのこないデザートに仕上がっている。

「パイナップルパイ」は果肉のゴロゴロ食感

そしてもう1つのラインナップが「パイナップルパイ」(100円)。レギュラーメニューのアップルパイと同じパイ生地を使用しているとのことで、フレーバーがちょっと違うくらいを想像していたものの、これがいい意味で期待を裏切られた。まずはパイの表面にはコーティングがされており、これが1口目から独特のパリッとしたクリスピーな食感を生み出し、パイ生地にありがちな油っぽさを抑えている。

「パイナップルパイ」(100円)

そして中身のフィリングは、名前のとおりパイナップルだが、ダイスカットされたパイナップル果肉で大変食べごたえがあり、パイナップルの酸味がこれまたパイの油っぽさを緩和してくれている。ゴロゴロとした果肉の食感により、味が単調にならず最後まで飽きずに食べられる。カスタードではなく、フルーツソースによって煮込んでいるため、甘さも自然。また、フルーツソースで煮込まれたパイナップルは、繊維をほとんど感じず、柔らかで食べやすい。

「マックシェイク バナナ」も再登場

「ワールドマックハワイ」キャンペーンでは、この他に「マックシェイク バナナ(無果汁)」(Sサイズ100円、Mサイズ195円)もラインナップ。こちらは、2014年5月にも期間限定で販売された人気商品のリバイバル展開だ。

「マックシェイク バナナ(無果汁)」(Sサイズ100円、Mサイズ195円)

本場ハワイの料理や味覚をマクドナルド流にアレンジした今回のキャンペーン商品。日本でハワイアン気分を味わってみたい人はぜひ試してみてほしい。

※価格はすべて税込。