1980年代に誕生して以降、アニメ、ゲームなどに展開し、一大ブームを巻き起こした人気シリーズ“ミュータント・タートルズ”がスクリーンに帰ってくる。映画『トランスフォーマー』シリーズなどハリウッドの大作映画を次々と生み出してきたマイケル・ベイ製作のもと実写化した作品だ。

同作の中の見どころのひとつが、6人の主要キャラクターのリアリティ溢れるパフォーマンス。その映像化を実現したのが、1975年にジョージ・ルーカスが設立したCGプロダクション ILM社が開発したフェイシャル・パフォーマンス・キャプチャー技術「ILM Muse」。これは、ツインヘッド・マウント型HDカメラやバックエンド・ソルバーなどハードウェアとソフトウェアの双方から構成されたもの。そのため、アニメーターは解読不能なキーフレームの連続ではなく、3Dアニメーション ソフト「Maya」で編集可能なアニメーションカーブの形でキャプチャデータに直接アクセスすることができ、より柔軟でリアリティに富んだ映像を生み出すことが可能になったという。

視覚効果スーパーバイザーを務めたパブロ・ヘルマンは、「ILM Museはこのプロジェクトのために開発されたキャプチャー・システム。本作ではパフォーマンスを編集する必要があることは最初からわかっていたが、既存の技術では不可能だった。そこで我々はそれらを後で使わない可能性もあるということをわかった上で、役者たちの顏に向けてカメラを2台ずつ置き、その表情を読み取っていった。何よりも重要なことは、取得したデータをどうするのか、最初から考えておかなければならなかったことだ。そのため、セットでやるべきことがいろいろと生じた。というのも、当時このシステムだけに携わっているスタッフは14人。さらに我々が撮影現場にいる必要性もあり、かなり大変な仕事だった。セットにいて、大量のデータをすべてキャプチャして、それをリカバーしてデジタル化する。そして最後にタートルズたちをリアルなキャラクターにするために再度、解析する必要があった」と新しい映像技術の開発について苦労を明かすも、「このシステムを軌道に乗せるまで約1年半かかったけど、結果については心から満足している。本当にすごいよ」と、結果としてこの技術のおかげで満足いく作品に仕上がったと語っている。

映画『ミュータント・タートルズ』は2月7日から全国公開。

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