1月29日にNTTドコモが「ドコモ光パック」を発表し、30日にはソフトバンクが、携帯電話と光固定回線をセットにした「スマート値引き」を発表した。すでに提供されている「auスマートバリュー」と合わせ、大手3キャリアの光固定回線とスマホのセット割引がそろった形だ。こうしたセット割は果たして、どれだけお得なのだろうか? また、キャリアごとのサービスの違いも気になる。この記事ではモデルケースを挙げつつ各社の違いを比較していきたい。

まず、3社のサービスの特徴から説明していこう。なお、以下に記載する金額について特別な記載がない場合、全て税別である。

回線数が多いとお得な「auスマートバリュー」

まず、「auスマートバリュー」についておさらいしよう。

「auスマートバリュー」

2012年3月にサービスをスタートしたサービスだ。スマートフォン・ケータイ・4G LTEタブレットといった対象のデータ定額サービスと、「auひかり」や対象固定通信サービスを組み合わせることで、最大2年間で毎月最高1,410円割引くという内容で、他社に比べて条件がシンプルになっている。ただし、条件として月額500円のオプションの「電話サービス」に加入する必要がある。

この「auスマートバリュー」のポイントは「10回線までなら割引の対象」であることと、「3年目以降も割引額は減額するものの割引は続く」ことだ。

固定通信側でも割引があるソフトバンクの「スマート値引き」

続いて3月1日より提供開始予定の、ソフトバンクの「スマート値引き」について。

「スマート値引き」

ソフトバンクの携帯電話と「SoftBank 光」などのソフトバンクBBの固定通信サービスを一緒に契約すると、スマートフォンの料金から最大で月額2,000円、固定通信サービスの利用料金から月額1,424円が割引かれる。

ただし条件として、携帯電話側で「スマ放題」または「ホワイトプラン」に加入し、固定通信サービスで「光BBユニット」、「Wi-Fiマルチパック」、「ホワイト光電話(基本プラン)」の3つのオプションに加入する必要がある。固定通信側の3つのオプションは個別だと合計で月額1,924円だが、セットの場合では月額500円になるので、その差額として月額1,424円が割引になるというわけだ。

割引の設定が複雑!? 「ドコモ光パック」

最後は「ドコモ光パック」について。提供開始予定日は「スマート値引き」と同じく3月1日からとなっている。

「ドコモ光パック」

携帯電話側の通信料金プラン「パケットパック」「シェアパック」と固定通信サービス「ドコモ光」を組み合わせたサービスで、携帯電話・固定通信別々で利用するよりも最大で月額3,200円割引になる。

パケットパック側にはデータ容量で8段階のコース設定がされていてコースごとに割引価格が違っている。「データMパック」以上でないと割引の恩恵が得られない点、固定通信側のコースもISP選びや、戸建てか集合住宅かで値引き度合が変わってくるため、どれだけ得になるのか分かりづらい。

2月5日17時10分更新
本稿では当初、「auスマートバリュー」について、割引き適用の条件となるオプション「電話サービス」について表記していなかったため、一部表記を変更しました。また、次項以降での図表についても同様に変更しています。読者様ならびに関係者各位にお詫び申し上げます。