日立アプライアンスは1月29日、スティック型のコードレスサイクロン式掃除機「パワーブーストサイクロン PV-BC500」を発表した。コードレスながらパワフルな吸引力を持つ、同社製スティック型掃除機のフラッグシップモデルだ。同日、東京都内で開催された新製品発表会では、新製品の性能を実証するデモも数多く行われた。

パワーブーストサイクロン PV-BC500

スティック型のラインナップを拡充していきたい

日立アプライアンス 取締役 家電事業部長 松田美智也氏

まずはじめに日立アプライアンス 取締役 家電事業部長 松田美智也氏が登壇し、掃除機の市場と今後の戦略について説明した。松田氏によれば、掃除機を2台以上持っている人は約4割。従来、一般的だったキャニスター型に加えて、スティック型やロボット掃除機など掃除機の多様化が進んでおり、消費者は目的や場所に応じて使い分けている。松田氏は今後もこの傾向は加速するとし、サッと手軽に使えるスティック型コードレス掃除機のラインナップを拡大していきたいとする。

コードレス掃除機には弱点もある。それは「吸引力が弱い」ということだ。しかし、今回発表された「PV-BC500」は、コードレスながらパワフルな吸引力を実現している、と松田氏は自信を見せた。

約4割の人が掃除機を2台以上持っている

コードレス掃除機は使い勝手がいいものの、ユーザーは吸引力が弱いという不満を持つ

日立アプライアンス 商品計画本部 ユーティリティ商品企画部 白河浩二氏

続いて、同社 商品計画本部 ユーティリティ商品企画部 白河浩二氏が登壇した。白河氏によれば、スティック型コードレス掃除機のユーザーが購入後に抱える不満点のトップは「吸引力が弱い」こと。徐々に吸引力が低下する、フローリング以外の床材での吸引力が弱い、などの意見も含んでいる。また、次に購入する際は持ち運びやすさや本体重量など使い勝手にこだわりたい、と回答したユーザーが多かった。

これら調査結果をふまえて、PV-BC500では、小型軽量かつハイパワーな新開発の「SDハイパワーモーター」と、ゴミの分離性能は保ちつつ小型化した「パワーブーストサイクロン」を採用し、強力な吸引力とコードレス掃除機の使い勝手の良さを両立した。

購入後の不満は吸引力、次回購入時に重視したいのは使い勝手

調査結果をふまえて開発されたのがPV-BC500。強い吸引力を持ちつつも、使い勝手や操作性にこだわった

SDハイパワーモーターとパワーブーストサイクロンによって、コードレス掃除機でも強い吸引力を実現できた

次ページでは、性能を実証するためのデモの様子をレポートする。