米マイクロソフトは21日(現地時間)にWindows 10のメディア向け発表会を開催した。Windows 10のコンシューマ向け新機能が紹介されたほか、新たに2種類のハードウェアが発表されるなど、精力的な内容のイベントとなった。詳細についてレポートしていこう。

発表会全体をナビゲートしたのはテリー・マイヤーソンOS担当副社長。ExchangeやWindows Phone部門の責任者などを歴任し、2013年からOS部門を統括する責任者になっている

Windows 10は1年間の無償アップデートへ

予定より1分ほど遅れて開始されたイベントは、同社のテリー・マイヤーソンOS担当副社長が壇上に上がり、Windows 10はデスクトップ・ラップトップからスマートフォンやタブレット、そしてIoTにまであらゆるデバイスに対応し、キーボード、タッチ、マウスなど、あらゆる入力方法を提供する唯一のプラットフォームであるとアピール。そして「Windowsはインターネット上最大のサービスである」とし、Windows 7、8、Windows Phone 8(日本未発売)からのスムーズな移行を推進するため、アップグレードは1年間無償で行われることを発表した。

日本市場ではWindows Phone 8.1端末が販売されていないこともあり、モバイル向けとしては実質、Windowsタブレットのみが対象となる。今回の発表会で公式に触れられたわけではないが、Windows 10にはデスクトップ/ノートPC向け(x86用)と8インチ以下のタブレット/スマートフォン向け(x86/ARM用)があるとされている。ただし、日本で販売されているWindowsタブレットは8インチ以上でもARMプロセッサを搭載していたり(ASUS Vivo Tabなど)、逆に8インチ以下でもAtomプロセッサを採用しているケースもあり、アップグレードの際にどれを利用するのかは、まだ不透明だ。

テクニカルプレビュー版では170万ユーザーから80万件のフィードバックと20万件のトピックが提供されたと発表。開発チームからのメッセージビデオが上映された

Windows 10では「More Personal Computing」をテーマに、モバイルデバイスとデスクトップ間の相互連携の強化(mobility of experience)、プライバシー保護(trust)、自然な操作感の追求(natural interaction)にフォーカスしたことを明らかにした