多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Google Play非対応のAndroid端末って?」という質問に答えます。

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OSにAndroidを採用したスマートフォンの多くは、Googleが運営する公式アプリマーケット「Google Play」を利用できます。Android OSの場合、Google Play以外のアプリサイトやメモリカードに記録されたファイルをインストールすることも可能ですが、Android対応をうたうアプリのほとんどがGoogle Playで配布されていることもあり、「Android端末らしい使い方」を求めるのであればGoogle Play対応は端末購入時の重要な条件といえるでしょう。

しかし、なかにはGoogle Play非対応の端末も存在します。理由はさまざまですが、Google PlayやGmail、Google Mapsといった公式アプリを端末に同梱するためには、GoogleからGoogle Mobile Services(GMS)というライセンスを取得する必要があり、そのためにはGoogleが定めるガイドラインを満たさなければなりません。

1月19日に発表されたシャープ製端末「AQUOS K」は、OSにAndroid 4.4を採用していますが、Google Playには対応しません。折り畳み式でタッチパネル非搭載など独自性を重視したために、GMSの取得を敢えて見送った可能性があります。

とはいえ、AndroidというOSはGoogle Play以外からのアプリ導入が可能ですから、拡張性そのものは維持されています。前述したAQUOS Kでいえば、au/KDDIの「auスマートパス」をカスタマイズした専用アプリストアを公開予定で、LINEなどのアプリを提供するとしています。アプリの数はGoogle Playに及ばないでしょうが、怪しげなアプリがはびこらないなど専用アプリストアならではのメリットは期待できそうです。

タッチパネル非搭載、Google Playに非対応のAndroid OSを採用したフィーチャーフォン「AQUOS K」

(記事提供: AndroWire編集部)