名刺管理は、かつてはホルダーに分類、または手入力でデータベース作成など手間がかかるものだったが、モバイルデバイスと読み取りや管理ができるアプリの登場で大幅に省力化されるようになった。

名刺管理の専用アプリは「Eight」、「CamCard」が有名だが、その一方で、「Evernote」の名刺読み取り機能も人気だ。そんな中、Evernote社ではスキャン専用アプリ「Scannable」をリリースしたことで、「Evernote」でも名刺データをまとめてスキャンし一括読み込みができるように。

はたして名刺管理アプリの使い勝手の良さや魅力とはなんだろうか? この記事では、「Eight」、「CamCard」、そして「Evernote」(+「Scannable」)を比較しつつ紹介していこう。

Eight

アカウントを作成したら、まずは設定のためにむ自分の名刺のスキャンからスタート

スキャンは自動撮影ではなく自分でシャッターボタンをタップして撮影

人間の手による入力なので時間はかかるが読みまちがいは少ない

名刺の正確なデータ化と多機能で人気のアプリ。オペレーターの手作業による読み取りと入力を行なうことで、自動読み取りでありがちな単純な誤字脱字はない。

ただし、人力なのでカメラでスキャンした画像データの転送から、名刺データの登録までかなり時間がかかる。筆者が試してみたところ、名刺の外枠を正確にフレームに合わせた場合で早くて15~20分ほどだった。また、入力待ちの画面を見たところ「手入力のため、データ化に数日かかります」という記載が。

データの正確さについても読み取りまちがいほとんどないものの、出向先など複数の会社名が記載されている、社名が日本語と英語と併記されている場合など、登録したい社名で登録されていないということも。

しかし入力のスピードは遅いが、「Eight」の便利なところはビジネス用SNSとして使えることだ。例えば、自分のプロフィールとして自分の名刺データを登録すれば、「Eight」でこちらの名刺を登録した人の名刺データが自動的に登録される。また、名刺を介して「Eight」でつながっている人とは「Eight」のメッセージ機能でやりとりが可能だ。

また、「Eight」は名刺データのエクスポート機能はないが、「Eight」上から電話やメールの発信やGoogleマップを使った住所表示ができ、「Eight」自体を独立した連絡先アプリとして使うことができる。

無料でありながら読み取り精度が高くてサービスが手厚いので、名刺整理する時間がない、という方にとって役に立ちそうなアプリだ。